井上尚弥 KO勝利は「ファンが望む決着」…「2023年は挑戦の年」さらなる“史上初”へ(2022年12月15日)

井上尚弥 KO勝利は「ファンが望む決着」…「2023年は挑戦の年」さらなる“史上初”へ(2022年12月15日)

井上尚弥 KO勝利は「ファンが望む決着」…「2023年は挑戦の年」さらなる“史上初”へ(2022年12月15日)

激闘から一夜明けた14日、“比類なき”チャンピオンがスタジオに登場しました。

ボクシング史上初めてバンタム級で4団体を統一した王者・井上尚弥選手(29)です。

■“KO勝利”への気持ち「ファンが望む決着を」

――前日に11ラウンドを戦って、疲れは残っていませんか?

井上選手:「かなり、疲れは残っています。久々に11ラウンド戦って、攻め続けたので」

――そちらが、獲得したベルトですね。

井上選手:「はい。WBOのベルトです」

――4年半かけて、4本のベルトをそろえました。この道のりを振り返って、どうですか?

井上選手:「すごく内容の濃い4年間でしたし、4本のベルトを集めるまでの道のりを考えると、すごく深いものがあるなと思います」

――やはり勝利するには、KOで勝利したいという気持ちは強い?

井上選手:「お客さんあってのプロボクシングだと思うので、ファンの方が望む“決着”をしたいなと」

――4団体すべてのタイトルマッチをKOで勝利したのは、井上選手が史上初の快挙となりました。パンチは、どういうタイミングで?

井上選手:「パンチを当てる時のインパクトですよね。そこで、パンチの力があるないではなく、“効かせるパンチ”が打てるかどうかですよね。ただ100の力で打っても、ただ力が加わるだけなんです。そこに、“キレ”を加えないといけないんです。100の力に対して、30のキレと70の力を加えた時は、効き具合が倍増するんです」

――勝負強さは、どうやったら身に付くのでしょうか?

井上選手:「自分の勝負強さは、ボクシングでしか発揮できないと思うんですけど。ボクシングで勝負強さを発揮するというのは、やはり、それだけ自分に自信を付けるぐらいのトレーニングをした時なんですね」

――それだけやっているぞと、間違いなく。

井上選手:「はい」

――普段は63キロで、53キロまで10キロ減量して戦うわけですが、自分の質や体調を落とさずに、どうやって体重を落としていくのでしょうか。何か、秘訣はありますか?

井上選手:「減量の最初の1カ月半は、無駄な脂肪を削ります。ラスト1週間は、体の水分を減らしていかなきゃいけないので、体内の水分を抜く作業に入ります」

■2023年は挑戦の年…さらなる“史上初”へ

――試合後には、一つ重い階級のスーパーバンタム級への転向を明言されました。どういうイメージをされていますか?

井上選手:「体重が楽になるというイメージではなく、より濃い練習を積んで、試合に挑めるという。自分のなかでもっと、力強いパフォーマンスが発揮できるんじゃないかなと思います」

――スーパーバンタム級は、体重で言うと違いは2キロ程度ですよね。やはり、2キロでボクシングは違ってくるものなのでしょうか?

井上選手:「かなり違いますね。普段の体重からの2キロだとさほど変わらないのですが、体重を10キロ落とした時の2キロというのは、ものすごく変わってくる体重になってきます」

――相手も、変わりますよね?

井上選手:「もちろん、相手の骨格も体格も、すべてが大きくなってくるので。自分としては、一つ階級を上げるというのは挑戦になる」

――2つの階級で4団体統一した選手は、過去にいません。さらなる“史上初”への挑戦が続きます。

井上選手:「そうですね。そこを目指していきたいなと思っています」

――来年2023年は、具体的にどんな年にしたいですか?

井上選手:「2023年は、自分のなかで挑戦の年。スーパーバンタム級転向という挑戦と、チャンピオンへの挑戦になってくるので。本当に、2023年は挑戦の年になると思います」

――“新しい景色”が見える。そのスタートに立つ。

井上選手:「スタートに立ちたいですね」

(「報道ステーション」2022年12月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事