モスクワ近くの基地も…ロシア深部に連続攻撃 国民へのメッセージか?【報ステ解説】(2022年12月7日)

モスクワ近くの基地も…ロシア深部に連続攻撃 国民へのメッセージか?【報ステ解説】(2022年12月7日)

モスクワ近くの基地も…ロシア深部に連続攻撃 国民へのメッセージか?【報ステ解説】(2022年12月7日)

ロシア領内にある3カ所の軍事施設が、5日と6日にわたって攻撃されました。そのうちの1カ所はモスクワからわずか200キロだったことから、クレムリンは動揺しているのかもしれません。
ロシア大統領府・ペスコフ報道官:「ウクライナ政府によるテロ行為の継続は危険な要素です。当然、これを考慮し、しかるべき措置を取っています」

今回、攻撃された場所のうち、2カ所があるのはウクライナ国境から約500キロの距離です。ウクライナ軍の攻撃は、ロシア領内の深部まで届くと証明したことになります。
ニューヨーク・タイムズ:「ウクライナ政府高官によると、ウクライナ領内から離陸したドローンが、現地に潜入している特殊部隊と協力し攻撃した」

今回、攻撃に使われたのは、旧ソ連製のドローンだとされています。
ロシア国防省・コナシェンコフ報道官:「低飛行中のウクライナのドローンを、ロシア軍の迎撃した。爆発した際、破片が軍用飛行場に落下し、2機の胴体部分が軽い損傷を受けた」

「迎撃したときに軽い損害が出た」とは言っていますが、その爆撃機は核兵器も搭載できる戦略爆撃機です。「一部の機体はエンジンなどがすでに製造されていないため、取り返しのつかない打撃になる」といわれています。

今回、攻撃された爆撃機、先月末には「長距離爆撃機24機に対して出動準備が強化されている。大空襲の兆候だ」と報じられていました。

本格的に冬が到来しているなか、ウクライナの人々は、電気も暖房もない生活を強いられています。原因は、ロシアが連日のように行っているインフラ施設への攻撃です。使われているミサイルのなかには、つい最近、製造された物も含まれているとされていて、その攻撃が止む兆しはありません。

支援国は、今回の件について、こう話します。

アメリカ国務省・プライス報道官:「ロシアはウクライナ市民に狙いを定め、冬場を越すため不可欠なインフラに攻撃を集中しているようです。インフラへの残酷で野蛮な攻撃、つまり冬を兵器化し、市民を飢えさせ、屈服させようとする試みの影響を最小限に抑えるために、私たちは全力を尽くしています」

ただ、ロシア領内への攻撃は、エスカレーションと紙一重です。
アメリカ・ブリンケン国務長官:「アメリカはロシアへの攻撃を促したり、能力を与えたりしていません」

◆防衛省防衛研究所の兵頭慎治さんは、今回の攻撃について、ウクライナが関与している可能性が非常に高いとしています。

ウクライナ国営軍需企業は今月4日、射程1000キロとされるドローンの開発が最終段階に入ったと発表しています。今回の攻撃に使用されたかどうかは不明ですが、兵頭さんは、いずれにせよ「首都モスクワ近くまで攻撃できる兵器を保有していることを示した」としています。

また、兵頭さんによりますと、首都近くへの攻撃は、政治的にロシア国民を揺さぶる思惑がある。戦闘がエスカレートすると、モスクワを含むロシア本土も無傷では済まないとのメッセージがあり、ロシア国内の動揺やウクライナ侵攻に反発する機運を高める狙いがあるといいます。

兵頭さんは、「ロシアは防空網をかいくぐられたため、 国内の強硬派からも批判が出ている。自国の防空システムの強化、ドローン攻撃に対する警戒態勢を強め、ウクライナに対して、全土への攻撃を強化していく可能性もある」と指摘します。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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