【米国で心臓移植】円安で費用増大“難病の女児2人”家族の願いは◆日曜スクープ◆(2022年12月4日)

【米国で心臓移植】円安で費用増大“難病の女児2人”家族の願いは◆日曜スクープ◆(2022年12月4日)

【米国で心臓移植】円安で費用増大“難病の女児2人”家族の願いは◆日曜スクープ◆(2022年12月4日)

「娘の命を救いたい」、「命を諦めたくない」。重い心臓病を患う女児2人を抱える2つの家族が、記録的な円安による費用高騰で、海外での移植・治療費の確保を巡り、苦境に立たされている。

小学校入学と同時に始めたダンスが大好きで、将来、看護師になる夢を膨らませる五十嵐好乃さん(10)。神奈川県川崎市に住む小学5年の好乃さんは、昨年5月に、血液が全身に適切に送ることができない進行性の拡張型心筋症と診断された。現在は、都内で入院生活を続け、昨年9月に補助人工心臓という“外付けの人工心臓”を装着したが、経過は思わしくない。当初、家族は国内での移植を希望したが、一刻も早い移植が望まれることから、米国での手術を決断した。

海外の心臓移植を巡っては、日本人は公的医療制度の保険適用がなく、手術費に加え、専用チャーター機による渡航費、予想が困難な待機・リハビリ期間の入院費など、個人では賄えない多額の移植費用が必要となる。加えて、今年1月は1ドル=約115円だった為替レートが、10月下旬には151円90銭と記録的な円安に大幅変動したことから、資金確保が困難を極める事情がのしかかる。歴史的な円安と原油高により費用が増大、昨年の円安前の事例より1.5倍となる5億円超の金額が必要となった。両親の切実な思いを受け、好乃さんの同級生やその保護者たちが支援活動に賛同し、週末は、川崎市内で募金活動に参加する。「家に帰りたい」という好乃さんの願いを叶えるため、家族は命を諦めない。

先天性心疾患を抱える東京都豊島区の佐藤葵ちゃん(1)も、米国での手術を待ち望んでいる。生後間もなく、先天性心疾患と診断され、あおちゃんは、1歳にも満たない小さな体で、これまで4回の開胸手術という過酷な治療を乗り越えてきた。治療の限界から、担当医師は、残る選択肢は心臓移植しかないと両親に告知した。SNSを駆使しながら多方面に支援を訴えるとともに、支援者と共に家族は、募金活動を続けてきた。目標金額の約8割にあたる4億円以上が集まった。現在、補助人工心臓とペースメーカーを装着しながら、命を繋いでいる。家族は24時間体制で、病院で付き添いを続ける。あおちゃんは今、小さな体で一日一日を懸命に生きている。

一刻も早い米国で心臓移植が望まれる中、募金額の目標達成に向けて、支援を訴える2つの家族の日々に密着した。

■このちゃんを救う会
044-223-6412(平日 10:00~15:00)
■あおちゃんを救う会
03-6555-4571(平日 10:00~15:00)
※両会とも、記載の団体名で検索していただくと、支援方法を記載したホームページをご覧になっていただけます。

★アンカー…秋田浩之(日本経済新聞・本社コメンテーター)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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