北京で抗議デモ計画も実行されず 記者が取材に行くと警察に取り囲まれる場面も…厳戒態勢うけ中止か｜TBS NEWS DIG
厳しいゼロコロナ政策に対する抗議デモが全土に広がる中国。北京などでは昨夜もデモが計画されていましたが、警察が厳戒態勢を敷く中、実行されませんでした。
記者
「午後6時を回りました。デモ隊の姿はなく、警察官の姿だけが目につきます」
北京市内では昨夜、ネット上でデモが予告されましたが、警察官が大量に配置されたため中止になったとみられます。
デモの集合場所とされた地点に行ってみると。
警察官
「パスポートを持っていますか？今、撮影していますか？一度カメラを止めてもらえますか？」
記者はすぐに警察官に取り囲まれ…
記者
「たくさんの警察官が後をついてきます。通りを渡るなと言っています」
また、東部・浙江省杭州市でも集会が呼び掛けられていましたが、一部の人が連行され大規模な抗議デモには発展しませんでした。ただ、小規模な抗議活動は依然、各地で続いていて、1人で花束を持ち抗議の意を示す人や、交差点で一時的に白い紙を掲げる行動などが行われていました。
こうしたなか、中国のきのうの新型コロナの新規感染者は3万8000人余りと高止まりしていて、また北京市は感染者が過去最多を更新しています。
また、178人の感染者が確認された上海市では、25日に営業を再開したばかりの上海ディズニーランドが今日からまた臨時休園になりました。新型コロナの感染対策ということです。
一方、欧米の反応は。
国家安全保障会議 カービー戦略広報調整官
「人々には集会の権利や問題だと受け止める政策や法律、命令に対し平和的に抗議する権利が認められるべきだ」
アメリカ政府高官は28日、抗議デモについて「平和的に抗議する権利を支持する」との考えを示したほか、国際人権団体の「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、「自由を求める権利を認めるべきだ」として、拘束された参加者の解放を促す声明を発表しています。
抗議デモの拡大は市場にも影響していて、28日のニューヨーク株式市場ではダウ平均株価の終値が先週末に比べて500ドル近く下がり、取引を終えています。
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