【気象変動】米北部で大雪、ヨーロッパでは水害 COP27で少女の訴えに拍手喝采(2022年11月21日)
アメリカ北部を記録的な大雪が襲っています。早くも2メートルを超える積雪を観測した地域もあり、車が立ち往生するなど各地で被害が相次いでいます。
嵐が町に迫ってきます。黒い雲は強い風とともに大雪をもたらしたのです。雷も呼び起こし、町は白いもやに包まれます。
道路はホワイトアウト。前方の車が見えない状態に。
場所はアメリカニューヨーク州バッファロー。五大湖のそばに位置しています。
街灯の明かりが雪の激しさを照らします。
一夜明け、玄関を開けるとそこは雪国。湖の周辺では、積雪203センチと記録的な大雪を観測。気象当局によると、このエリアで24時間で降った積雪量の新記録の可能性があるといいます。
ニューヨーク州バファロー市、バイロン・ブラウン市長:「急に天候が変わる。この吹雪は予測不可能だ」
今回の大雪。湖の水温が高いのが原因とも言われています。では、なぜ水温が高いと大雪をもたらすのでしょうか。
五大湖の面積は広大で日本の本州とほぼ同じ広さです。湖から上がる暖かい湿った空気が上空の寒気とぶつかって、雪雲に発達。大雪を降らせます。
気象専門家は五大湖の水温が急激に上昇したため、湖からの水分がさらに増えて記録的な大雪をもたらしていると指摘。
いわば「温暖化」で引き起こされた「寒さの被害」とも…。
冬に湖が凍結する部分も減少。今後、さらなる大雪への警戒を呼び掛けてます。
さらにヨーロッパに目を向けると…。ギリシャの北に位置するアルバニアでは洪水が発生。
北西部の町では24時間で降った雨量が190ミリを超え、少なくとも500ヘクタールが浸水しました。今後も雨が降り続くと予想されています。
エジプトで開かれている気象変動について話し合う国際会議「COP27」。
ここでガーナ出身の10歳の少女が世界に向けてメッセージを読み上げました。
すると、会場は割れんばかりの拍手。参加者たちはスタンディングオベーションでたたえます。
世界中の代表者たちを感動させた少女が投げ掛けた言葉とは。
COP27がまもなく閉幕を迎えようとしたこの日、1人の少女が各国の代表者たちに向けメッセージを語りました。
COP27に参加・10歳少女(ガーナ出身):「(気温上昇)1.5℃の目標を達成するまで、86カ月を切りました。私が言いたいことは、責務履行者は誠意を持ってもっと頑張ってほしい。ご清聴ありがとうございました」
難しい単語も織り交ぜ、各国の指導者たちに向けた強いメッセージ。参加者たちは割れんばかりの拍手を送ったのでした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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