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【ウクライナ全土攻撃】住宅街に爆撃“子ども犠牲”ロシアの暴挙は◆日曜スクープ◆(2022年12月18日)
罪なき市民への攻撃が容赦なく続く。首都キーウをはじめウクライナ全土で16日、ロシアによる大規模なミサイル攻撃があり、南部クリビー・リフでは住宅が破壊され、4人が死亡、子ども(7)が重体、13人が負傷した。執拗なインフラへの標的も止むことはなく、変電所9カ所で攻撃があった。今回の全土攻撃でウクライナは、撃ち込まれたミサイル76発中、60発を迎撃、首都キーウに至っては40発中、37発の迎撃に成功するなど迎撃力の向上を見せつけた。子どもの犠牲が拡大する。ヘルソン地方軍事行政官は、ロシアから奪還した南部ヘルソンの住宅街にロケット砲による攻撃が多発、少年2人(8)の死亡を明らかにした。また、ロシア軍が占領中に設置したとみられる子ども用の拷問部屋が10カ所で見つかった。ロイター通信によると、監禁された子供たちが水を飲めたのは2日に1度で、ほとんど食事を与えられず、非人道的な扱いを受けていたと見られる。子どもたちは、「お前たちは親に捨てられた」などと言われ、心理的圧迫も受けていたと話す。さらに、破壊されたロシア軍の兵器を撮影したことを理由に、少年(14)が拘束・拷問されるなどの事実が確認された。
ウクライナの南部奪還を導くゲームチェンジャーになるのか。米ワシントン・ポスト紙などは、米国防総省が、無誘導爆弾に精密誘導能力を付加する「スマート爆弾キット」(JDAM)と、ハイマースなどから発射可能なロケット弾(GLSDB)の2つの兵器をウクライナに供給することを検討していると報じた。JDAMを導入することになれば、ウクライナ軍の戦闘機から精密攻撃が可能だ。また、GLSDBの射程は約150キロで、ウクライナ軍は重要な軍事目標を半径1mの精度で攻撃を仕掛ける能力を保持することになる。
ロシアは早ければ、年明けにも大規模攻撃に入る可能性が浮上する。ウクライナのレズニコフ国防相は、ロシアが来年2月にも新たな大規模攻撃を開始する準備をしていることを明らかにした。今年9月の部分動員令で招集した約30万人のうち、半数が訓練を既に開始しており、準備に3カ月かかると分析している。英エコノミスト誌によると、ザルジニー総司令官は、大規模攻撃は来年1月末から3月に展開される可能性があるとしたうえで、首都キーウ方面などで開始される可能性があるとの見方を示した。
窮状ロシアの戦況説明と政権批判を回避する思惑か。ロシアのペスコフ報道官は17日、プーチン大統領による年末恒例の大規模記者会見を今年は取り止めることを発表した。年内に開催予定だった内政・外交の基本方針を示す年次教書演説の実施も見送られた。ウクライナ侵攻を巡るロシア軍の窮状などについて説明を回避する思惑があるとの見方が有力だ。
侵攻開始から約10カ月が経過し、依然として、罪なき市民への攻撃、流血の事態が相次いでいる。米シンクタンク・戦争研究所の報告を基礎に最新の戦況を詳報・解説する。
★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、駒木明義(朝日新聞論説委員)
★アンカー…木内登英(野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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