新宿の老舗「歌声喫茶」2年ぶり“感染増加でも”再開へ コロナ第8波で変わる価値観(2022年11月20日)
インフルエンザとの同時流行も懸念される新型コロナの第8波。
感染拡大への警戒感が広がる一方、休業を強いられていた現場では、2年半の教訓を生かし、新たに再開する動きも…
▽クラシックカー40台集結 名物イベント復活
黄金色に並木が色づく中、開催された「八王子いちょう祭り」。今年は名物イベント「クラシックカーパレード」も3年ぶりの復活となりました。
(佐々木一真アナウンサー)「こちらの車は1958年式、「トヨタクラウンRSD」、この隣に止まっているのが1959年式の「シボレーコルベット」、さらにその隣に止まっているのが、今回参加する車で最も古い1931年式、およそ90年前の「クライスラープリムス」です。」
自慢の愛車のお披露目会。オーナーたちは、開催を待ち望んでいました。
(トヨタ スポーツ800 オーナー)「乗り方が、膝から入れないと座れないんで。これ(開発)飛行機を設計された方なんですよ。」
Q. 計器が飛行機みたいな。
(オーナー)「本当に飛行機を操縦しているみたいな気持ちになれる。」
(佐々木一真アナウンサー)「パレードが始まりました。きれいに色づいたイチョウのもとをクラシックカーが走っています。」
例年は、300台ほどが参加するところ、今年は、感染防止のため、40台ほどに、車の数を制限したと言います。
(見物客)「スバルのね360。僕が免許取った頃がちょうどスバル360がちょうど出た頃だったので、イベントってのはいいなと。」
(クラシックカーパレ-ド 高橋敏夫実行委員長)「ワクチン接種も進んでまして4回目、5回目って方もいますので、コロナ禍の中でもイベントをして活気をつけようと。台数を少なくして、沿道の皆さまにご協力を頂いて、密にならないような形で楽しんでいただけるように工夫をしています。」
▽「感じたことないのどの痛み」“フルロナ”症状は
20日、東京の新規感染者は、7777人。16日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。“第8波”に入ったのでしょうか…都内の発熱外来では…
患者「喉の痛みがあります」
医師「また検査しときます?」
患者「はい」
医師「インフルエンザとかも(検査)やっときます?」
患者「可能性ありますよね?」
医師「熱の立ち上がりが高いんでね」
いま、懸念されるのがコロナとインフルエンザの同時流行です。
医師「はいどうぞ、腕を出してください。左腕でいいですか?
こちらの女性は、続けざまにコロナとインフルのワクチン接種を受けました。
男性「両方、同じ腕にやるんだ…」
女性「逆の腕にするのかと思った…」
医師「インフルエンザの方が痛いですよね。ちくっとして…コロナの方が後から痛いです。」
(なないろクリニック 島陽一郎院長)「片方(腕)の方が患者さんの負担が少ないかなと。両方に痛み出るんだったら、痛いところに痛いの重ねた方がいいかなと…いまの流行に関しては時期的にもインフルエンザの流行も懸念されますのでそちらの方も念頭に置いた診察を心がけています。」
同時流行の影響は、薬にも…
(なないろクリニック 島陽一郎院長)「(コロナとインフルは)症状が似通っていますので、使うお薬も解熱剤だったり、咳止め、のどの炎症止めだったりと、そういったものはおのずと足りなくなっていくのではないかと思います。」
“フルロナ”と呼ばれるインフルとコロナの同時感染。イギリスの研究によると、重症化リスクは4.1倍になるといいます。
(なないろクリニック 島陽一郎院長)「この2年間はインフルエンザは流行っておりませんでした。インフルに対する免疫力が落ちてる方が多いと思われます。高齢者であったり、あるいは基礎疾患をお持ちの方は特に注意が必要なんじゃないでしょうかね。」
3日前に、同時感染が分かった17歳の高校生。いまも自宅で療養中です。
(同時感染した高校生)「火曜日にワクチン4回目があったので水曜日に熱が38度くらい出てきて、あ~副作用かなって思った」
最初、ワクチンの副反応を疑いましたが…
(同時感染した高校生)「今度は咳も出始めて病院を受診したところ、どっちも陽性になってしまった。言われた時に『えっ』となりましたね」
気になる同時感染の症状は…
(同時感染した高校生)「感じたことのないのどの痛み。のどが乾いても飲み物飲むのもつらいし、何も食べられないしっていう状況が2~3日続いていた。(熱が)39.6まで出て、布団にくるまっても寒いっていう感じでした」
きのうから新たな症状も…
(同時感染した高校生)「ちょっと味がしなくなっちゃって、お母さんに言ったら、『味ちゃんと付いているよ』って言われちゃって」味がまったくしなくなっちゃいました。」
いま不安なのは、中学から続けているサックスの事です。
(同時感染した高校生)「後遺症がちょっと怖くて、楽器を吹いているので咳とかの後遺症が残ると、演奏に支障が出てくるなって感じで不安ですね」
感染者の増加とともに保健所にはクラスターの報告も増えてきました。
(地域医療連携担当 二宮博文 課長)「複数、陽性者が発生した施設がこちらになります。」
Q. 今、5、6件ほどですけど?
(二宮博文 課長)「先週の土曜日は1件だけだったので、増えてきてるなって。」
“第8波”を抑え込むことはできるのでしょうか…
(地域医療連携担当 二宮博文 課長)「冬はいろんな感染症にかかりやすい時期ですので、基本的な習慣、この3年間で皆さんいろいろ身につけてらっしゃるかなと思うので、まずそこをしっかりやっていただきたいなって思います。」
▽コロナで休業“歌声喫茶”2年ぶり復活へ
コロナ禍の経験を活かして、どう前に進むのか。復活を決めたお店もあります。
“歌声喫茶” 生演奏に合わせ、みんなで歌う事ができる喫茶店です。1950年代に誕生し、全国で流行、“ともしび”は、その草分けとも言われています。
(歌声喫茶ともしび 齊藤隆店長)「止まっているだけじゃ何もできないですからね。」
店はコロナの影響で、おととし10月に休業したものの、復活を望むお客さんから、5000万円を超える募金が寄せられました。その期待の声を受け“2年ぶり”の営業再開を決意。明後日22日のオープンを前にスタッフが集まりました。
(歌声喫茶ともしび 齊藤隆店長)「歌声喫茶っていう68年間続いてきたのがここで終わってはいけないと。未来にも残していきたいっていう強い思いが皆にあったので」
換気設備の強化や歌う時のマスク着用、客席を半分にするなど、できる限りの対策をするといいます。
(歌声喫茶ともしび 齊藤隆店長)「生身の人間のふれあいとか、顔を見合わせて交流することの大事さっていうのは、コロナの期間を経て改めて価値が大事なことっていうのが分かったと思うんですね。この歌声喫茶という文化を新しい世代にも引き継いで行きたいっていうすごい思いがあります。」
11月20日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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