“ガス給湯器”ピンチ 在庫不足で「交換11カ月待ちも」…業者「品物ないと仕事減る」【もっと知りたい!】(2022年11月8日)

“ガス給湯器”ピンチ 在庫不足で「交換11カ月待ちも」…業者「品物ないと仕事減る」【もっと知りたい!】(2022年11月8日)

“ガス給湯器”ピンチ 在庫不足で「交換11カ月待ちも」…業者「品物ないと仕事減る」【もっと知りたい!】(2022年11月8日)

 寒い冬に欠かせないガス給湯器がピンチです。在庫不足の影響で、設置や交換までに1年近く待たされる事態も生じています。

■交換に4カ月待ち「冷たい水を浴びてます」

 男性の家のガス給湯器が故障したのは、2週間ほど前のこと。朝晩の冷え込みが強まってきたため、早急に交換を依頼したといいます。

 しかし、ガス給湯器の交換は早くても来年3月。お湯が使えない状態で、冬を乗り越えなければならなくなったのです。

 給湯器が故障した榎原さん:「在庫がないので、4カ月待ちになりますと」「シャワーが一番しんどいですね。ここから冬だし、しんどいな。冷たい水を浴びてます、ずっと。ちょうど今も」

■1年以上続く品薄…業者「在庫すぐなくなる」

 新型コロナの影響や世界的な半導体不足によって、去年秋から1年以上続いているガス給湯器品薄の状況。

 神奈川県・逗子市の工事業者では、客から依頼がなくても、事前にメーカーに発注をかけて在庫を確保していますが、すぐに商品はなくなってしまうといいます。

 安田工務店・安田欣爾さん:「こちらが倉庫になります」「(Q.給湯器がないと言っても、結構量があるが?)でも、これ前々から頼んでて、今週とかで出る商品なので」「(Q.いつごろ頼んだ?)これは5月、6月とかに頼んだ。これは22-10となっているので、10月の終わりぐらいに入荷した商品」「きょう、お伺いするのは、お客様からお問い合わせを約1カ月半前に頂いて。先週ぐらいにうちに入荷したんで、本当に運ですよね」

■“20年使用”慌てて交換希望 推奨は10年

 1カ月半ほど前に、ガス給湯器の交換を依頼した30代の女性。ここ3、4年で急に調子が悪くなったそうです。

 交換を依頼した女性:「(お湯が)熱いのから急に下がっちゃて、水みたいになって、また戻ってを繰り返す状態だったので。冬、気になるので」

 安田さん:「(Q.何が調子が悪いのか?)これはもう、素直に給湯器自体が2000年の給湯器なんですよ。今2022年なので、もう20年以上経ったという形で。今、物が無い時期なので、(完全に)壊れる前に交換という形」

 大手メーカーが推奨するガス給湯器の取り換え・点検の時期は10年です。長期間、使用すると経年劣化が進み、重大な事故につながる恐れもあります。

 室内での作業も含め、交換は1時間半で終了しました。

 女性:「冬も安心して過ごせそうで、何よりです」

■最長11カ月待ち…業者「品物ないと仕事減る」

 今回、1カ月半待ちで交換できたのは運が良いケースで、長期にわたるガス給湯器の品薄に、業者は頭を悩ませています。

 安田さん:「品物に対して、発注をいつかけたかという紙になります。これは3月23日に発注をかけているが、いまだに来ていない形。全然納期未定で、納期すら出てこない状態です。うちで一番長い方で11カ月待ち。品物がないので、仕事の量っていうのは減りますよね」

 給湯器メーカー大手のリンナイによりますと、生産量は通常通りに戻っていますが、これまでたまった受注分から順番に出荷しているため、現在も新規受注分については、遅延が生じているということです。

 リンナイは、年度内での商品供給の正常化を目指すということです。

(「グッド!モーニング」2022年11月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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