「政争の具にするのはよくない」梨泰院事故“責任追及”に冷ややかな声も(2022年11月7日)

「政争の具にするのはよくない」梨泰院事故“責任追及”に冷ややかな声も(2022年11月7日)

「政争の具にするのはよくない」梨泰院事故“責任追及”に冷ややかな声も(2022年11月7日)

韓国・梨泰院(イテウォン)の雑踏事故で亡くなった冨川芽生さん(26)の告別式が7日、ふるさとの北海道根室市で行われました。
芽生さんの父・冨川歩さん:「向こうに行ってみて、僕たちのわからなかった芽生のこと、すごく頑張っていた以上に、知らなかった情報が入ってきて、ホテルに僕たち親子を訪ねてくれる知らなった芽生の友だちも何人もいて、どこに行っても“芽生ちゃん”と好かれた。こんないい子が僕の娘だったと思うと、芽生にありがとう。26年間だけど、生まれてきてくれてありがとう」

改めて、韓国への思いを聞きました。
芽生さんの父・冨川歩さん:「娘が好きだったところ、いろいろな動画や行った先々のパフェの写真とかあるので、向こうに行ったら、娘と一緒にいた友だちがいたら、娘の行った先々を見ていきたいなと思っています。芽生の分も頑張って生きます」

週末から、仏教やキリスト教などの追悼行事に参加してきた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。7日から本格的な事故の再発防止と検証に乗り出しました。
韓国・尹錫悦大統領:「警察の業務も大々的な改革が必要。真相究明を徹底的に行い、その過程を透明化して、国民に一点の疑惑なく公開します。その結果によっては、責任者の責任を厳正に問う」

事故当日、警察庁の担当者が、韓国警察のトップ、尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長官に報告を試みましたが、反応なし。長官が事故を知ったのは、発生の2時間後でした。キャンプ場で酒を飲んで、午後11時には、眠っていたそうです。尹長官は、国会で釈明しました。
韓国警察庁・尹熙根長官:「ご指摘の通り、責任を重く受け止めています。一部、問題点があったと認識しています」

ただ、事故を予見できたかどうかについては、こう述べました。
韓国警察庁・尹熙根長官:「結果論だが、警察を含め誰一人、事故を想像することができなかった」

当時の龍山(ヨンサン)警察署長については、韓国警察の特別捜査本部が、業務上過失致死傷などの疑いで、事件化に向けた捜査を始めました。現場に到着した時間を虚偽報告していた可能性もあります。当時の署長のほか、5人についても、事件化に向けた捜査を始めました。

野党は、尹政権への責任追及を強めています。「国政の刷新が責任を取る出発点だ」として、韓悳洙(ハン・ドクス)首相らの辞任を求めました。

ただ、こうした政治の流れに対し、冷ややかな声もあります。
男性:「この悲しい事故が政治的に利用されてほしくない。再発しない方向に向かってほしい」
男性:「原因は調査して明らかにすべきだが、政争の具とするのはよくない。今後、事故が起きないようにするのが、より重要だ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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