木村拓哉さん出陣「ぎふ信長まつり」 46万人歓喜…客殺到し“規制エリア開放”混乱も(2022年11月7日)

木村拓哉さん出陣「ぎふ信長まつり」 46万人歓喜…客殺到し“規制エリア開放”混乱も(2022年11月7日)

木村拓哉さん出陣「ぎふ信長まつり」 46万人歓喜…客殺到し“規制エリア開放”混乱も(2022年11月7日)

 俳優の木村拓哉さん(49)が織田信長役を務める「ぎふ信長まつり」の「騎馬武者行列」が6日、行われました。会場では木村さんを一目見ようと、岐阜市の人口を上回るおよそ46万人が集まりました。

■木村拓哉さん目の前に…観客46万人が歓喜

 6日、熱狂の渦に包まれた岐阜市。まつりの目玉である「騎馬武者行列」を今か今かと待ち受ける大勢の観客。

 織田信長の姿に扮し、馬にまたがり、さっそうと登場した木村さんと家来役の伊藤英明さん(47)。

 信長さながらのクールな表情に、時より笑みを浮かべる場面も。そして、ついにスタートします。木村さんが通り過ぎる所では、沿道のファンの皆さんが大きく手を振っています。

 木村さんが振り向くだけで、客席は大興奮。さらに木村さんが目の前を通ると、観客のボルテージは最高潮に。

 木村さんが目線を向けた先では、ひときわ大きな歓声が上がります。

 人口およそ40万人の岐阜市に、46万にもの人が集まり、かつてないほどの盛り上がりを見せた「信長まつり」。

 まつり当日、岐阜市は早朝から熱い一日となっていました。

■「オムツはいてきた」当選者も早朝から行列

 少しでも良い場所から木村さんの姿を見ようと、観覧エリアに当選した人たちが、4時間以上前から行列を作っていました。

 当選した人・愛知から来た男性(30代):「(Q.何時から並んでいる?)12時くらいに、夜中の12時に来て、車を止めて、車中泊したんですけれど。夜中誰もいなくて、列ができ始めたのは、大体6時すぎから。そりゃあもう、木村拓哉さんを見るためだったら、そんな時間なんでもないですね」

 中には、長時間の待ち時間に備えて、万全の対策で臨む人もいました。

 当選した人・岐阜市在住の女性(30代):「オムツはいてきました。ははは。対策して、それぐらいもうキムタクに会いたいです。はい!」

■万全体制 観覧エリアを“16ブロック分割”

 午前9時前、JR岐阜駅前には、続々と人が集まり始めました。

 韓国・梨泰院(イテウォン)の事故を受け、この日は警察官500人以上、民間の警備員およそ200人という、大規模な警備態勢が取られた岐阜市内。

 午前9時、およそ96万人の応募者の中から当選した1万5000人の観覧エリアを作るため、メインストリートの片側4車線が封鎖。

 沿道の観覧エリアは、16ブロックに分割し、観客を入れるといいます。

 2009年、俳優の伊藤英明さんが信長役を務めた際、観客たちが伊藤さんを追い掛けて大移動する事態になりました。

 今回は、木村さんを追い掛け、事故にならないようにと、エリアを区切って万全の体制が取られたのです。

■抽選落選者 見れる場所探し続け“2時間”

 倍率およそ64倍の狭き門をくぐり抜け、観覧エリアのチケットを手にした人は?

 当選したファン:「友達からいっぱい写真が送られてきて、もう人だかりができてる写真が。ちょっと予定をまきで、早めに来ました」「(Q.自分で作った?)作りました。(完成まで)2時間くらいかな?(木村さんに)見てもらいたいです。目立つといいな」

 多くの人が早く集まったためか急きょ、入場時間を前倒し、大きな混乱もなくスムーズに観客が入っていきます。

 一方、会場には抽選に外れた人たちも…。パレードが行われる通りへつながる脇道などに、多くの人があふれ始めました。

 抽選に外れた親子・娘:「外れちゃったので、ちょっとでも見れたらいいなと思って。見れる穴場スポット探してます」

 高校生のころから木村さんの大ファンという娘さん。どうしてもその姿が見たくて、やって来たといいます。

 娘:「パレードが始まったら、歩く人もこっち側って通行止めになりますか?」
 警察官:「こっちはもう基本的に人も入れない状態になっちゃうので…」

 武者行列が見られる場所を探し続けます。

 娘:「あっち側に行きます」

 木村さんが練り歩くルートを何度も行ったり来たり…。そして…。

 抽選に外れた親子・母:「決めました!やっと、2時間」
 娘:「2時間」「(Q.結構歩きましたね)歩きました。すごい(歩数計)7500歩いってる」

 2人はゴール直前の歩道で、木村さんを待つことにしました。

 娘:「会えるかな…」

■“木村様”ファン 秘密兵器は「厚底靴」

 そして、彼女の秘密兵器が!

 娘:「身長が低いので、ちょっとでも高くなるように厚底」

 人だかりの中でも木村さんの姿が見られるように、厚さ14センチの靴を着用。

 娘:「木村様のライブに行く時に、いつもこれ履いてってるので、きょうもこれで来ました」「(Q.木村さんは“木村様”?)そうです。神様より上の存在なので、木村様ってずっと」「うわー、やばい。こういう話をしてるだけで、ウルウルしてきちゃう。泣くかな?泣くだろうね」

 彼女は、木村さんの姿を見ることができるのでしょうか?

■客殺到で…規制エリア開放「特等席だと思う」

 16ブロックに分かれた観覧エリアは、あふれんばかりの人混みに…。すると、反対側の歩道にも、みるみる人が集まり始めました。

 抽選に外れた人たちが脇道などに殺到。事故を防ぐため、警察と市の判断で、急きょ規制エリアに人を入れることになりました。

 抽選に落選したファン:「『韓国の事故があったので、ここも見られるようにします』と言われました」「特等席だと思います。ワクワクしてます、最高に。楽しみにしてます」

 東京から来たファン:「(抽選で)当たるより良かった気がします」「こんな近くで、来て良かった。本当に来て良かった」

 抽選に外れたはずが、特等席をゲット。

■当選者から不満の声…アーケード上に登る人も

 一方、不満の声も上がりました。

 行列のパレードエリア沿いに店を構える自転車店。当日は夫婦でゆっくり店から木村さんを見る予定が…。

 オギウエサイクルセンター店主・荻上邦彦さん:「従来の計画では、人が一人も歩けない状態にするって話だったが。当日の朝、急にこんなふうになっちゃったので。特等席だったはずが、末席のようになって。ちょっとがっかりですけども」

 観覧エリアの中では…。

 観客:「おーい!お前らどけよ!」「退場やって!退場させろ!」「マナーがない」「観覧エリアの後ろなら、まださ、分かるけどさ」

 さらに…。

 警察官:「アーケードに上がっている人。危ないので、下がって下さい」

 パレードを観覧しようと、アーケードの上に登る人の姿もありました。

 想像を超える木村さん人気。あまりの人の多さに、規制エリア内にある駐車場でも、駐車料金1000円を払うことで開放されることになりました。

 駐車場に止めたファン歴22年の女性:「偶然見つけた駐車場だったので、すごいラッキーでした。見たら泣いちゃうと思います」

 あっという間に駐車場前にも人だかり。2階にも多くの人が詰め掛けました。

■まつり開始で…「こっち向いて!」絶叫アピール

 木村さんは、来年1月に公開される映画「レジェンド&バタフライ」で織田信長役を演じたことが縁となり、信長まつりへの参加が実現しました。

 待ちに待った木村さんが、岐阜の街に出陣です!

 スタート地点に木村さんの姿が見えてきました。周りから黄色い歓声が上がっています。

 木村さん:「皆のもの、出陣じゃ」

 織田信長姿の木村さんが、目の前に現れると観客は大興奮!

 皆、木村さんの姿をカメラに収めようと必死です。木村さんと自撮りを狙うファンもいました。

■生で見た観客から興奮の声「大満足」

 沿道にある自転車店の前では、馬に乗った木村さんが通過していきます。

 モーニングショーのカメラを見つけ、このポーズ!これには自転車店の奥様も…。

 オギウエサイクルセンター・荻上和子さん:「キャーって感じ。夢に出てきそうです。あの馬になりたい」

 そして、抽選に外れ場所を探していた親子は…。

 母:「馬が見えた?馬が見えた?」
 娘:「もう、うるうるしてきた」「やばいやばい、泣きそうになってきた」

 木村さんが来る前からすでに涙。そしてついに!

 娘:「わー!嘘みたい!目の前にいる!あー涙で見えなくなる!泣いちゃだめだ!涙で前が見えん!」「こっち見て!こっち見て!木村様ー!こっち見てー!」

 涙を流しながら、必死に声援を送ります。

 娘:「かっこよくて、涙で前が見えなかったです。もう目の前にいたから…。今でも泣けてきちゃう…。かっこよかったあ~」

 生で木村さんの姿を見た観客からは、興奮の声が上がりました。

 81歳のファン:「死ぬまでに本人さん見たいなと思っていたのよ。うれしい」

 観覧エリアに当選したファン:「すごくよく見えて、こっち向いてくれて。いつもの二ヤッって顔で笑ってくれて、もう大満足ですね」

 30年以上のファン:「もうほんっとにかっこよかった!」「もう最高だね!!」「もう足ガクガク。かっこよかったぁ~」

■木村さん「雲一つない青空の下、歩けて…」

 熱狂に包まれた「ぎふ信長まつり」。終了後、木村さんからは…。

 木村さん:「あれだけ大勢の方が一堂に会して下さっているのにもかかわらず、本当に誇らしいというか。皆さん規則というか守って頂いて、大きなトラブルもなく終えることができたので。びっくりするかのごとく、雲一つない青空の下、歩けることができたのが非常にうれしかったです」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年11月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事