オミクロン株「人数制限が重要」東京の新たな感染者は7377人 過去最多(2022年1月19日)

オミクロン株「人数制限が重要」東京の新たな感染者は7377人 過去最多(2022年1月19日)

オミクロン株「人数制限が重要」東京の新たな感染者は7377人 過去最多(2022年1月19日)

 東京でも爆発的な感染が続くなか、政府は19日午後、1都12県に「まん延防止等重点措置」を適用することを正式に決定します。暮らしはどう変わるのでしょうか。

 何度も繰り返されてきた“我慢の日々”。今回は、様子が違います。

 政府分科会・尾身茂会長:「今回は何でも全部やめるなんてことは、ステイホームなんて必要ないと思います」

 東京や愛知など1都12県を「まん延防止等重点措置」の対象に追加することが分科会で了承され、19日午後に正式決定します。期間は、今月21日から来月13日までとなります。

 大阪・兵庫・京都の知事は、いずれかの地域が「まん延防止措置」適用を要請した段階で足並みをそろえるとしました。

 大阪府・吉村洋文知事:「3府県の中でいずれかの府県が『まん延防止』を判断するべきだと決定すれば、その段階で3府県の足並みをそろえてするのが適切だと考える」

 18日に東京を超える過去最多の感染者が確認された大阪府。19日も6000人を超える感染者が見込まれています。

 兵庫・京都も過去最多となり、病床使用率を見ても、この3府県は東京より高くなっています。

 客:「今回だけは仕方がない。店もつらいでしょうね。僕らもつらい」

 暮らしは、どう変わるのでしょうか。

 政府分科会・尾身茂会長:「人流抑制ではなく“人数制限”というのが一つのキーワード。渋谷の交差点、駅前。何人通るかというと、あそこで感染しない。どこかで集まって飲んでということになると感染(リスク)が高いと今回はっきりしている」

 尾身会長は、外出制限などの必要性はなく、大人数での会食などリスクの高い行動を避けることに集中すべきという考えを示しました。

 東京都の新たな対策が分かってきました。

 イベントの人数制限は2万人などで検討し、不要不急の都道府県間の移動自粛などが呼び掛けられる見通しです。

 会食については4人以下、認証された飲食店については午後8時までか午後9時までかを選べるようにして、協力金の額などを変える方向で調整しています。

 政府の分科会・尾身茂会長:「飲食の4人くらいとか、いつも行っている人と静かにやって。そういう行動をして頂ければ店を閉める必要はないと思う」

 ただ、まん延防止措置の影響が顕著に表れている場所がありました。

 都内や神奈川県に酒を卸す酒店です。

 ヤギ・リカーズ、八木健芳専務取締役:「(生ビール樽は)普段だと120本から130本動くんですけど、今週に入って20本ぐらいしか出てないんじゃないですかね。日本酒ですね。前回の緊急事態宣言で100本近く廃棄していますので、今回はそうならない事を願うばかりかなと」

 まん延防止措置の話が出始めた今週に入り、注文は激減したそうです。

 ヤギ・リカーズ、八木健芳専務取締役:「全体で言うと75%ダウンで、ほとんどがジュースとか、ノンアルコールビールになっているんで、やっぱりお酒の提供の禁止をにらんでの発注かなと思ってます」

 「感染を止める、経済を止めない」。そう簡単ではない現実があります。

 ヤギ・リカーズ、八木健芳専務取締役:「『経済を止めない』と言っているんですけど、我々、経済止められてしまう側なので。去年、売り上げは2億5000万円ダウン。売り上げ75%失っているんですよね。営業するという判断をしてくれた飲食店さんがいるのであれば大変、助かっています」

 苦しい決断を下した店があります。

 肉汁水餃子餃包、六本木交差点・曾茂店長:「2021年はすべて要請通り従ってきたけど、今回は通常営業を続けるつもりでいる」

 六本木にある水餃子の店。営業は午後4時から11時すぎまでですが、書き入れ時に営業を終えるリスクは大きいと話します。

 肉汁水餃子餃包、六本木交差点・曾茂店長:「短い時間で閉めると食材のコントロールもしないといけない。ロスが増えたり本当に悪いことが連鎖していく」

 ワクチン・検査パッケージを独自に作り上げるなど、様々な試みを行ってきましたが、それも限界です。

 肉汁水餃子餃包、六本木交差点・曾茂店長:「営業自粛して少ない協力金で死んでいくか、営業して自分たちで生き残る道を進んでいくか。何かあったらとりあえず飲食店止めるのが普通にされているけど、ちょっと異常なんじゃないか」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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