【釈明会見】“なりすましビラ配布”認め市議辞職「陥れたい気持ちなかった」(2022年10月28日)
「陥れるつもりはなかった」、28日午後会見を開いたのはライバル候補になりすまし旧統一教会との関係を記したビラを配った塚本和歌子福岡市議(41)です。紺色のスーツ姿でビラを配布した動機を語ったうえで福岡市議会議長宛てに辞職願を提出し、受理されたことを明らかにしました。
午後3時、紺色のスーツにパンツ姿で会見場に現れた、福岡市議会の塚本和歌子市議。
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:「この度、私、市議会議員を先ほど議長あてに議員辞職届を出させて頂きまして、本日にて議員を辞職させて頂きましたことを皆さまにお伝えするのと、そういった経緯と謝罪について本日会見をさせて頂きます。私は8月上旬に『参政党・福岡支部長の当該男性です』と個人名を書いて、『旧統一教会の式典で、元衆議院議員として偉大なる韓鶴子(ハン・ハクチャ)様に韓日トンネルの賛意と祝辞を述べさせて頂きました』と書いたチラシを、博多区内にポスティングしました。この件で任意の調査を受けておりました。この件について、私自身でそのチラシを作成・ポスティングしたことに間違いございません。この件について今回は、当該男性、そして当該男性のご支援されている方々、多大なるご迷惑をおかけしておわびを申しあげたいと思います。大変申し訳ございませんでした」
堀本市議は、自らの進退について議員を辞職すると話しました。
「旧統一教会の式典で、元衆議院議員として偉大なる韓鶴子様に韓日トンネルの賛意と祝辞を述べさせて頂きました」。元衆議院議員を名乗り、旧統一教会との親密な関係を示すビラを配ったとして、警察に告発された堀本市議。
ビラに名前が書かれたのは、元衆議院議員で現在、参政党に所属している新開裕司氏です。
新開氏と堀本市議は同じ選挙区で、前回当選した堀本市議と落選した新開氏との差は、わずか124票でした。
新開氏は来年春の福岡市議選で出馬を検討していて、堀本市議とは議席を争うライバルとなります。
新開氏は、旧統一教会都との関係について、現在は一切関わりがないと話しました。
被害に遭った元衆議院議員・新開裕司氏:「参政党に移ってからは(旧統一教会と)まったく今は一緒に活動とかはないです」「(Q.当時はお付き合いはあった?)自民党の時からの付き合いはありましたので。それは過去の話なので、今回のチラシもそうなんですけど、今現在関係があるような印象操作になっているので」
堀本市議は取材に対し、新開氏の名前を使い、自らビラを作り配ったことを認めています。
なぜ、このような行為に及んだのでしょうか。
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:「旧統一教会の動画で、旧統一教会の日本代表としてその場で、式典で祝辞を述べていたこと、そして韓鶴子総裁に誓いをされておりましたので、私はYouTubeで見た動画で、当該男性が言われたことはちょっと無責任だなと、私は無責任な釈明だと感じました。そして私はまだインターネットを知らない方たちとかもいらっしゃると思ったので、真相を知ってもらおうとチラシにし、私で作成し、市民に真相を知って頂きたいというだけで、当該男性を陥れるつもりとかでもなく、そういうことをしてしまいました」
チラシ作成について。
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:『7月下旬に自分のパソコンで作成して、作成した履歴というのも警察に提出しております。そしてネット印刷に注文をして自宅の方に送るという形をしておりました。作成に当たっては、事実だけを書けば名誉毀損に当たらないだろうと思っており、『誰がどこで何をした』ということだけを書けばいいじゃないかなという軽率な考えでチラシを作りました。当時は旧統一教会に対して色んな報道があって、ただ真実だけを書くことが正義なんだというふうに勝手に思ってしまいました。当時は旧統一教会の色んな報道があったので、本当にどう考えてもこのやり方は本当におかしいと、今間違った正義感になってしまっていると思い、本当に理解して、今になってちゃんと理解して、猛省しているところです」
ポスティングについて。
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:「200部ぐらいポスティングしました。昼間でしたら、私は市民と対面をしたりする政治活動の時だったりとか、ピンクのジャンパーを着て活動しております。ポスティングだけをするときは、薄暗いときや夜に目立たない格好をして、ポスティングをしていた。自分が議員でしたので、自らポスティングをしていることにちょっと見られたくないということもありまして。報道で指摘されている『ライバルを陥れるためだったのか』ということについてもお話させて頂きます。安倍元総理を殺害という亡くなられたことになって、これだけの被害者の方がいるのに、今でも毎朝、2世の方が訴えられております。そういったことを、私は何とか真実を市民に伝えたいという気持ちでやったことで、決して陥れたいとかそういった気持ちは本当にございませんでした」
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:『(Q.当該男性へ直接謝罪は)当該男性の方には謝罪したい旨、事情聴取の際、警察に伝えた。謝罪しようと思っていた。しかし物事が大きくなってしまい、どのタイミングでと…。まずはここで当該男性にも謝罪したい」「(Q.選挙を優位に進めたいと見えるが)当該男性が市議会議員選挙に出るとは私は知らなかった。衆院選に出ると思っていた。全く幼稚で申し訳ないと思っている」「(Q.ビラを配るのは個人的に思いついたのか?)もともと会社経営をしていて、何でも1人で決めて1人で行動していた。誰かに相談することは普段からしていない。議員3年目、体調を崩し10日ほど休んで復帰した後に、安倍元総理の出来事があった。言い訳と言われそうだが、今思えば正常な判断が出来なかった。当時は旧統一教会への献金などで、大変な思いをした方がニュースに出て、被害があり、私の中で間違った正義感、後先考えずやってしまうところがあって、今となっては大変反省しております」「(Q.政治活動は続けていく?)今辞職届を出して辞職を決めたので、今ちょっとそのようなことはまだ考えていない」
運転手への説明について。
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:「配布に当たっては私1人でしました。運転は普段政治活動を手伝っている友人に、私が普段配布しているピンクのチラシがあるが、『わかこ新聞』というピンクのチラシを配るからという説明をして、実際にはチラシじゃないものを私が配ったというのは、手伝った人は本当に知らなくて、大変ご迷惑をおかけしていると思う。誰にもばれたくないという気持ちで、運転してくれた友人にも、そして歩いている人にも、何を配布をしているか知られたくなかったので、いつもバッグの中に入れて自分のチラシを配布しているが、ばれないように両脇に自分の『わかこ新聞』のピンクのチラシを入れて、中央に分からないように、今回自分で作成したチラシを入れていた。たぶん運転している人もそのチラシが入っていると知っていたら、運転は多分してくれなかったと思う。私が警察に2回目に呼ばれたときに、『本当はこういうチラシを配ってしまったんです』というふうに伝えました。そうしたら『なにやってんだ!』というふうにとても怒られました。私はだましてしまったので大変申し訳ないというふうに謝罪しました」
「リツイート感覚」とは。
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:「(Q.Twitterをリツイートする感覚。意味は?)電話を頂いて一つ一つ答えていったが『リツイートをした感覚で』と言ってしまった。リツイートしたという表現は本当に不適切だと思っている」
“なりすまし”について。
辞職を表明・堀本和歌子福岡市議:「(Q.“なりすまし”という意識はあったか)なりすましでやったつもりは本当にございません。ただネット上に上がっている文言とか事実だけを書けばいいと思ったので、なりすましみたいになっているかもしれないが、そういうことは思っていない。辞職をさせてもらうが、また次のステップ、まだ何も考えられていませんが、また人のために何かしたいなと思っております。いまは反省をしておりますので本当に申し訳ございませんでした」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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