アメリカで竜巻に暴風 死者も “かつてない異常な速さの嵐”(2023年8月9日)

アメリカで竜巻に暴風 死者も “かつてない異常な速さの嵐”(2023年8月9日)

アメリカで竜巻に暴風 死者も “かつてない異常な速さの嵐”(2023年8月9日)

 アメリカ東部では、竜巻や暴風雨が次々と発生し、住宅や電柱などがなぎ倒され死者も出ています。異常気象は各地で深刻さを増しています。

■アメリカで竜巻に暴風 死者も

 打ち付ける雨が白い渦を巻き、視界が奪われます。巨大な竜巻が発生。アメリカ各地を襲った夏の嵐。ニューヨーク州をはじめ、10の州に竜巻警報が出され局所的に激しい突風や雷雨が襲ったのです。

 CNN:「ニューヨーク州からアラバマまで、いくつかの場所ではこれから30分後に最悪の天気となるでしょう。ワシントンDCやボルティモアは今、まさに嵐に見舞われています」

 運転中、車が動かなくなりレスキュー隊に救助される女性。高さ数十メートルの木が倒れ、真っ二つに切断される家屋。雷に驚いた牛が逃げ出し、道路上を走り回る姿も。ハイウエー沿いの電柱はなぎ倒され、通行不能の状態に。

 「これまでにない異常な速さの嵐」。地元当局は市民に警告を出し、屋内への避難を呼び掛けたのです。

■真冬の国で泳げる!?氷河も崩壊

 一方、アメリカ南部やカリフォルニア州では猛暑が続き、海水温が38℃を超えた場所もあるほど、海の温度も上昇。「異常な暑さ」は北半球だけでなく…真夏のビーチに見えますがここは南半球のペルー。現在、真冬なのです。冬にもかかわらず27.6℃を観測。地元当局は、エルニーニョ現象が異常な暑さを引き起こしたとみています。

 さらに、今年の7月は世界の平均気温が最も高かったことが判明。EUの気象分析機関は先月1カ月の世界平均気温が平年より0.72℃高い16.95℃になり、過去最高を記録したと発表。専門家は「これらの記録は人々と地球の両方に悲惨な結果をもたらす」と警鐘を鳴らしています。

■“異常な猛暑”水牛の群れ大移動

 この暑さは人間だけでなく動物たちにも多くの影響が。数十頭以上、水牛の大移動。一体どこへ向かったのでしょうか。

 地中海沿岸の国・トルコ。数十頭の水牛の群れが向かったのは池。次々と飛び込みます。40℃を超す熱波が襲い大地は乾燥。人口の池を作り、水牛の群れを移動させたのです。

■橋も崩落 水没した街“緊急取材”

 洪水と猛暑が同時に襲っている中国では…。過去140年で最も多くの雨が降った北京。豪雨から1週間がすぎ、取材班が再び現場に向かうと橋は崩落したまま。車も放置されていました。北京からおよそ50キロ離れたタク州市、町のほとんどが浸水。住民の一部は直前までダムの放流を知らされていなかったといいます。

 住民:「ダム放流のせいで3メートルから5メートル、水位が上昇した」

 首都北京を水害から守るためダムの水を放流し、大量の水がこの町に流れ込んだといわれています。住む家を失った人々は役所などの前で抗議。「北京のために町が犠牲になった」などネットには怒りの声が次々と上がっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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