【SDGs】廃棄予定の野菜や果物を動物園に寄付 動物たちのエサに(2022年10月19日)
群馬県にある動物園で人と動物が一緒になって食品廃棄物を減らす取り組みが進められています。
群馬県にある動物園「草津熱帯圏」。
カピバラの親子のきょうのご飯はバナナ。我慢できない子どもたちが真っ先にかぶり付きます。どのバナナも茶色く熟れて甘そうです。
草津熱帯圏・今井敏夫園長:「(スーパーで)お客さんに売りにくいなと思うものも全部そこで餌(えさ)用に頂きます。実際に食べてみると何の問題もなくて」
実は近くのスーパーマーケットが廃棄せざるを得なくなった野菜や果物を無駄にしたくないと、動物園に寄付しているのです。
午前7時、開店前のスーパーマーケットに動物園の職員がやってきました。段ボールに入っているのは前の日までに熟れ過ぎたり傷が付いたりした商品で、この日は3箱、頂きました。
動物園に到着後、それぞれの動物に合わせて小分けにしていきます。この日はコマツナやレタスの他にミカンやリンゴもありました。
バリバリとキャベツを食べるのはケヅメリクガメ。キャベツは売る前に硬く変色した表面の葉を剥がさざるを得ず、廃棄量が一番多いそうです。
そして、今年の夏はこんなごちそうもありました。
草津熱帯圏・今井敏夫園長:「人間が食べておいしいものは皆、大喜びでブドウなんかは高級なほど動物も喜びます」
この取り組みが始まったのは5年ほど前。その後、動物園は思いもしなかった事態に直面しました。
草津熱帯圏・今井敏夫園長:「3年前になりますか、コロナでですね一気にお客さんが減ってしまったと、売り上げが恐ろしいほどの減少になります。そのなかで頂くもの含めて色んな所から送って頂くもので、経営上も大変助かっているのです。ありがたいことですね」
環境のため、動物のため、ご近所同士のSDGsな協力は続きます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く