戦地逃れた子ども達にウクライナ語教材を配布 喜ぶ子どもの姿には戦地の影も…|TBS NEWS DIG

戦地逃れた子ども達にウクライナ語教材を配布 喜ぶ子どもの姿には戦地の影も…|TBS NEWS DIG

戦地逃れた子ども達にウクライナ語教材を配布 喜ぶ子どもの姿には戦地の影も…|TBS NEWS DIG

戦闘によって教育の機会が奪われた子ども達にウクライナ語の教材が配られました。喜ぶ姿には戦地での悲痛な経験が影を落としていました。

■教育の機会を奪われた子ども達に届けたい 避難を強いられるなか出版したウクライナ語教材

東京・四谷にある、ホロバチョック ウクライナ日曜学校で無償で配られたのはウクライナ語で書かれた子ども用の教材。母、アントニーナさんと5歳のソロミアちゃん、兄のリュボミール君の3人は3か月前に首都キーウから日本に避難してきました。ウクライナではロシアによる大規模な攻撃が行われ、緊迫した情勢が続いています。

ハルキウにある出版社 モノリス社 ナディアさん
「ロケット弾による攻撃が続いているため子どもたちは学校や幼稚園に行くことが出来ません」

子ども達はこの戦闘によって教育の機会を奪われました。立ち上がったのは日本の大手出版社・学研と現地の出版社・モノリス社です。オフィスが戦地のハルキウにあるため避難を強いられる状況での出版でした。

■安全な所に隠れていたから…押入れの中で教材に取り組む子どもの姿に戦地の影も

教材が配られた翌日、ソロミアちゃんの家を訪ねると昨日貰った教材に夢中で取り組む姿がありました。

アントニーナさん
「家に帰ってずーっとやってた」

ウクライナで日本語を勉強していたアントニーナさんと違い子どもたちは日本語がほとんど分かりません。

アントニーナさん
「いつも子どもの本を探しに行ってますけど、ウクライナ語で書かれているものはありません」

子ども達にとってウクライナ語の本は遠い故郷を感じられるとても貴重なものなのです。ソロミアちゃんが教材に取り組んでいたのは押し入れの中。そこにはこんな理由が…

アントニーナさん
「戦争が始まってから私たちは安全な所に(隠れて)いたから小さい(狭い)ところが好きみたいで…」

日本で生活していても幼い身体にはその「記憶」が残っています。それでも祖国への思いはいつも胸にあります。リビングに飾られていたのはウクライナの国旗とお守り。

アントニーナさん
「昔、旦那さんから貰った(もの)ウクライナから何か欲しかったから大事なもの」

お父さんはウクライナに残り今も戦闘に参加しています。

リュボミールくん
「パパとはたまに連絡を取っていて、『日本はいい場所なので来て!』って言ってる」

アントニーナさん
「(ウクライナの)友達には会いたい?」

リュボミールくん
「もちろん(友達に)会ったらサッカーをやるんだ!」

ウクライナを離れなければならなかったすべての子ども達のために…。教材を手がけた現地の出版社はこんな思いでメッセージを載せました。

モノリス社 ナディアさん
「この戦争が終わり 平和が訪れ 子どもたちが勉強を続けて幸せになることを願っています」

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