静岡の豪雨被災地 「旅行支援」開始も“恩恵なし”…観光に出た影響 宿泊予約は2割(2022年10月12日)

静岡の豪雨被災地 「旅行支援」開始も“恩恵なし”…観光に出た影響 宿泊予約は2割(2022年10月12日)

静岡の豪雨被災地 「旅行支援」開始も“恩恵なし”…観光に出た影響 宿泊予約は2割(2022年10月12日)

 先月下旬、東海地方を中心に記録的な大雨をもたらした台風15号。街は水につかり、土砂崩れなどの被害が相次ぎました。

■宿泊予約「例年の2割」…倒れた“観光2本柱”

 静岡では、「全国旅行支援」がスタートしたにもかかわらず、大雨被害が後を引き、観光に影響が出ているといいます。

 翠紅苑・大村昭彦副支配人:「キャンセルについては、これからどんどん増えてしまうのかなと。本当に、そこを一番懸念しています」

 南アルプスの麓から湧き出る天然温泉が自慢の宿。大雨被害は免れましたが、この先の予約は例年に比べ、2割から3割にとどまっているといいます。その理由は…。

 大村副支配人:「奥大井観光の本当に大事な要素、『大井川鉄道』『夢のつり橋』、2つの柱が倒れてしまった」

■大井川鉄道 全線運休「かなり厳しい展望」 

 蒸気機関車で雄大な自然の中を走る「大井川鉄道」。全国から多くの観光客が集まります。

 子どもたちに大人気の「きかんしゃトーマス号」が走ることでも有名です。

 ところが、先月の大雨で起きた土砂崩れ。今も線路が土砂で埋まったままとなっています。大井川本線は現在も、全線で運休しています。

 大井川鉄道 広報・加冷英鵬さん:「旅行支援のタイミングで、運転できないことが予想される。かなり厳しい展望になっている」

 12月上旬の再開に向け、復旧工事が進められていますが、全国旅行支援の適用期限は12月下旬のため、期間に間に合うかギリギリの状況です。

■観光名所「夢のつり橋」決壊発生…渡れず

 川根本町は、悠然と流れる大井川と、四季折々の彩りを見せる渓谷も有名です。

 紅葉シーズンに観光客で行列ができる名所が、渓谷に架かる「夢のつり橋」。しかし現在、周辺の歩道で決壊などが発生したことで、橋を渡ることはできません。

 そんな厳しい状況のなかでも、周辺の宿泊施設は、変わらず旅人を迎えています。

 加冷さん:「マイカーでのアクセスは、おおむね問題はない。都会の喧騒(けんそう)を離れて、非日常を味わいに来て頂ければと思う」

 大村副支配人:「旅館自体は何ら支障なく、営業させて頂いている。おいで頂けるお客様については、誠心誠意、真心を込めておもてなしし、お迎えしたいと思っている」

(「グッド!モーニング」2022年10月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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