【独自】ウクライナの州知事が明かす併合地域「奪還計画」 対するプーチン氏は?(2022年10月7日)

【独自】ウクライナの州知事が明かす併合地域「奪還計画」 対するプーチン氏は?(2022年10月7日)

【独自】ウクライナの州知事が明かす併合地域「奪還計画」 対するプーチン氏は?(2022年10月7日)

 ロシアに占領された領土をどう奪還するのか、一方的に併合を宣言されたウクライナ東部の州知事が私たちの取材に奪還計画を明らかにしました。

 ウクライナ軍が東部ドネツク州の要衝、リマンを奪還したときの映像です。ここから、さらなる占領地の奪還が始まる。その作戦の一端を現地当局のトップが我々の取材に明かしました。

 ルハンシク州、ハイダイ知事:「計画通りリマンを奪還したことで、ルハンシク州を奪い返すための足掛かりを得ました」

 10月7日、ロシアのプーチン大統領は70歳になりました。果たして、どのような誕生日なのでしょうか。

 ロシア、プーチン大統領:「状況を安定化させる前提で取り組んでいる。これらの領土を穏やかに発展させる」

 プーチン大統領は一方的な併合を宣言したウクライナ4州について「穏やかに発展させる」と語りました。

 実際に進められているのは「ロシア化」です。

 ザポリージャ州から避難した女性:「学校周辺には武装した部隊が配置され、今も続いています。私の同級生は教師ですが、1週間地下室に監禁され暴行されました。その後、ロシアの教育課程に沿って教えるか、軍に動員されるか迫られました」

 女性はロシアが占領するザポリージャ州ベルジャンシクに住んでいましたが、先月23日、家族とともに脱出しました。ロシア側による、ロシア編入を問う「住民投票」が始まった日です。

 ザポリージャ州から避難した女性:「住民投票の初日に家族とベルジャンシクを離れたのは、ウクライナが支配する地域に避難する最後のチャンスだと思ったからです。抑圧が強まり、道でウクライナ語を話していると止められるようになりました。(私の)同級生の16歳のめいがウクライナ語で意見を言ったら、拘束されて10日以上解放されていないという話も聞きました」

 占領地の「ロシア化」は進められても、戦況がロシアにとって有利になっているわけではありません。

 ゼレンスキー大統領:「今月1日以来へルソン州だけで500キロ平方メートル以上を奪還した」

 その南部ヘルソン州で撮影されたという珍しい映像です。戦闘位置につくウクライナ兵に1台の戦車が接近してきます。その砲身につけられているのは、白旗。

 ウクライナ兵:「武器を捨てろ!武器を捨てて直ちに出てこい!」

 ウクライナ兵が警戒しながら近づくなか、戦車からは両手を挙げた兵士が降りてきました。

 ウクライナ兵:「地面に伏せろ!」

 ロシア兵が戦車とともにウクライナ軍に投降したのです。

 ウクライナ兵:「地面に伏せろ!車内に残っている者は?」

 ロシア兵:「いない」

 東部の占領地でも奪還作戦が本格化しています。

 ルハンシク州、ハイダイ知事:「現時点でルハンシク州の6つの集落が解放されました。ウクライナ軍はどんどん前進しています。数カ月後にはルハンシク州全域を解放できると思います」

 我々の取材に応じたのは東部ルハンシク州のハイダイ知事。ルハンシク州は今年7月、全域がロシア側に制圧されました。今月に入り、隣接するドネツク州の要衝リマンを奪い返したことで、ルハンシク州の奪還作戦が正式に始まったといいます。

 ルハンシク州、ハイダイ知事:「計画通りリマンを奪還したことでルハンシク州を奪い返すための足掛かりを得ました。リマンを流れる川の対岸はもう、すぐルハンシク州です。今のところ2つの方面に進軍できる。1つ目はクレミンナとルビージュネの周辺、2つ目はクレミンナを通ってスワトベの方面です」

 一方、ロシアは、部分的動員令で徴兵した予備役をすでにウクライナの占領地に送り込んでいます。

 ルハンシク州、ハイダイ知事:「1週間の訓練で民間人を兵士にはできません。動員された兵士はロシア軍の死傷者を増やすことにしかつながりません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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