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「新しい鑑賞体験を」都内に新ミニシアター 初上映は「ゴダール監督作品」死去3日後|TBS NEWS DIG
新型コロナなどで映画業界が打撃を受けるなか、東京に小さな映画館がオープンしました。逆風のなか、開業に踏み切った理由とは。
東京・墨田区にオープンしたミニシアター。およそ50席のこぢんまりとした映画館です。
「こけらおとし」は、開業3日前の13日に死去したフランス映画の巨匠・ゴダール監督の作品でした。そこにある、こだわりは。
映画館代表 岡村忠征さん
「特に1980年代以降のゴダール作品というのは、音と映像が非常に実験的で、こういった作品こそ、映画館で十分な音響設備のなかでみられるべきではないか」
ただ、配信サービスや新型コロナで映画館は打撃を受け続け、国内全体の興行収入は回復傾向にあるものの、依然、苦しい状況は続いています。なぜ今、開業に踏み切ったのか。
映画館代表 岡村忠征さん
「ただ映画をみるという環境だけを提供するのではなく、ちょっとしたふれあいや会話があれば、もっと映画をみる体験も印象深いものに変わるのではないかと」
新劇場で提供したいと考えるのは、映画をみて帰るだけでなく、映画館のスタッフやほかの観客と話すことができる環境です。あえてミニシアターが少ない東京の東側を選び、作品をみた後も映画館に残れるカフェも作りました。地域のコミュニティのような存在となることを目指しています。
映画館代表 岡村忠征さん
「体験をプロデュースするような、そういう場づくりとか環境づくりとかができれば、何か新しい映画館の在り方というのが提案できるのではないかと」
最初の上映は、ほぼ満員でした。
映画を見た人
「難しいことは考えずに、世界観を浴びる、堪能しました」
「音が良かったですね。他の人と一緒にみるっていうことが面白いと思いますよね。一体感というか」
映画を劇場でみることの価値を追求したいという代表。今後、日本で未公開の作品などの上映も積極的に行いたい考えです。
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