【最後のお別れ】エリザベス女王の棺“ゆかりの地”巡り…新国王は議会で初演説へ(2022年9月12日)

【最後のお別れ】エリザベス女王の棺“ゆかりの地”巡り…新国王は議会で初演説へ(2022年9月12日)

【最後のお別れ】エリザベス女王の棺“ゆかりの地”巡り…新国王は議会で初演説へ(2022年9月12日)

 イギリスのエリザベス女王のひつぎはチャールズ新国王らに付き添われて大聖堂へ運ばれます。そのチャールズ新国王が12日、議会で国王として初めての演説に臨みます。

 大勢の国民が別れを惜しみました。

 思い出の地を巡る女王のひつぎ。

 ひつぎはロイヤルスタンダードといわれる旗で包まれ、女王が好きだったというスコットランドのバルモラル城に咲いていた花が添えられたといいます。

 訪れた人:「(Q.女王に掛けたい言葉は?)『ありがとう』ですね。非常に多くの人たちが来ていて、素晴らしいと思う」

 新たなイギリス王室へ…。

 チャールズ新国王とカミラ王妃は、すでに公務を始めています。

 さっそく議会で新国王として演説する予定です。

 これも新たな王室の姿でしょうか…。

 ウィンザー城に集まった人々と言葉を交わすウィリアム皇太子とヘンリー王子。メーガン妃の姿もあります。

 4人が一緒に姿を見せるのは、おととし3月以来のこと。ウィリアム皇太子がヘンリー王子夫妻を城の外へと誘ったということです。

 英国王室ジャーナリスト・多賀幹子さん:「チャールズ国王がウィリアム皇太子に電話を入れまして、会いなさいと。国民から献花されていますので、その献花をちゃんと見てカードを読んで、国民の気持ちに応えなさいということで。その時は必ず弟夫婦を呼びなさいというような指示が入りました」

 ウィリアム皇太子も愛する祖母への思いをつづっています。

 ウィリアム皇太子(The Prince and Princess of WalesのTwitterから):「私の3人の子どもたちは休日を彼女(女王)と過ごし、一生に残る思い出を作る機会が持てました。女王は私の最も幸せな時に私の側にいて、私の人生で最も悲しい日々に私の側に寄り添ってくれた。この日が来ることは分かっていた。しかし、祖母のいない人生の現実を身にしみて感じるようになるまでには、しばらく時間がかかるだろう」

 この日、エディンバラのホリールード宮殿に到着した女王のひつぎは、13日には飛行機でロンドンまで運ばれ、その後は4日間、一般市民に向けて公開安置されます。

 国葬は19日にウェストミンスター寺院で行われます。

 英国王室ジャーナリスト・多賀幹子さん:「ちょっと前のフィリップ殿下の葬儀なんかも思い出すと、フィリップ殿下が様々にひつぎの留め具とか選曲とかもご自分で決めて、自分の葬儀をきちんと自分らしく演出されていたので、女王は何か残しているのかなというのはありますよね」

 在位70年の長い間、世界中の国を訪問した女王。国葬には各国から要人が集まります。政府関係者によりますと、天皇陛下がエリザベス女王の国葬に参列される方向で調整しているということです。

 天皇陛下は皇太子時代から何度もイギリスを訪問されています。

 エリザベス女王(当時75):「贈られた物の目録があるが日本語なのです。絵が素晴らしいわね」

 日本語の資料に女王は苦笑い…。

 他にもアメリカのバイデン大統領やフランスのマクロン大統領らが参列する予定です。

 それそれが語る女王との思い出からも女王の人柄がみえてきます。

 イギリスのメイ元首相はバルモラル城で行われたピクニックでのエピソードを披露。

 イギリス、メイ元首相:「私はチーズを皿に取って席に運ぼうとしました。…チーズは床に落ちました。私は落ちたチーズを皿に乗せ、そっと、もとのテーブルに置きました。振り返ると女王が私のことをじっと見ていました。女王と私は目が合って、女王はただほほえんでいました。そして、拾ったチーズはテーブルに置かれたままでした」

 在りし日の女王の姿が垣間見られるドキュメンタリー映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」。

 9日に上映が終了する予定でしたが、その当日に女王が亡くなったため、急きょ上映を延長しました。

 映画を見た女王のファンは…。

 映画を見た客(70代):「エリザベス女王が大好きだった。テレビのニュースで亡くなったのを知った時、涙が止まらなくて。ここで映画をやっていると知って…」

 映画を見た客(80代):「(Q.会ったことは?)ありません。心の中にはエリザベス女王っていうのはいつもありました」

 キネマ旬報シアター・三浦理高支配人:「追悼されたい方も多くいるのではないかと思って、少しでも長く(上映期間を)延長したいなと思って延長を決めました。月曜日の朝に限って言うと、かなり異例の数字だと思います」

 通常、月曜日の客は10人程度。12日はそれを大きく上回る70人が訪れたということです。今のところ、23日まで上映を続けることが決まっています。

 そして12日午後2時、東京・千代田区のイギリス大使館には記帳台が設けられました。女王の肖像画も飾られています。

 平日にもかかわらず多くの人が列を作り、女王の死を悼みました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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