【大混乱】「10割増し」商品券に市民殺到…市長謝罪 行列1キロ“熱中症”救急搬送も(2022年9月12日)
宮城県多賀城市で、5000円が1万円分になる「10割増し」商品券が発売されました。販売所には市民が殺到し、2人が救急搬送されるなど大混乱となり、市が謝罪しました。
■「3時間並んだ」商品券求め市民殺到
市役所の周辺にあふれる人、人、人。炎天下にもかかわらず、その大行列はおよそ1キロにも達したといいます。
ついには、救急搬送される人まで出た今回の騒動。
押し掛けた市民のお目当ては、1セット1万円分を5000円で購入できる「スーパープレミアム商品券」です。
多賀城市は、物価高による市民の負担を軽減し、地域経済の活性化を図るため、10割増しの商品券を販売したのです。
10日、販売会場となった多賀城市役所周辺には、商品券を求める市民が殺到しました。
実際に列に並び、商品券を購入したという20代の女性は…。
20代女性:「並び始めたのは10時すぎ。10時ごろ」「(Q.何時間ぐらい並んだ?)3時間ぐらい並びました」
販売開始予定時刻は午前9時半。早朝から並ぶことは控えるよう呼び掛けられていましたが…。
20代女性:「並んでいる最中、聞こえてきたのは7時だったり、6時から並んでいた方もいらっしゃる。その方たちに整理券を配って、一度お帰り頂いてるんだって話を聞いたので、かなりの人数いらっしゃった」
■誘導が甘く“割り込み”続出
今回、販売されたのは、およそ1万2000セット。購入方法は先着順で、1人2セットまで買うことができました。
1万円で2万円分の買い物ができるとあって、市民が殺到。ところが、市はこうした事態になることを予測できず、対応する職員の数が圧倒的に足りない事態に。なかには、怒りをあらわにする市民もいたそうです。
20代女性:「最初に怒鳴り声が聞こえた時は遠かった。何を言っているか分からなかった。ただ、男性の声で、すごく怒鳴ってるのだけは分かって」
対応の甘さは「誘導」でもみられました。
本来の導線が、知らず知らずのうちに、別の導線が作られ、順番間違いや割り込みも絶えなかったと言います。
20代女性:「それに対する誘導がないことに対して、こっちの列の人たちは1周してないから、1周した自分たちと一緒に買えるのはおかしい。並び直しをさせろ」
■「細心の注意を払う」市長謝罪
10日、30℃近くに達した多賀城市。並んでいた30代と40代の女性が、それぞれ熱中症の疑いで救急搬送される事態になりました。
用意された商品券は完売しましたが、市は対応と準備の甘さを露呈する形となりました。
今回の事態を受け、多賀城市の市長はホームページ上で謝罪しました。
多賀城市・深谷晃祐市長:「今後、同様の経済支援策を講じる場合には、ありとあらゆる事態を想定して取り組み、二度と同様の事態を引き起こさないよう細心の注意を払って参ります。大変申し訳ございませんでした」
(「グッド!モーニング」2022年9月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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