亡くなった管理職は過労死…NHK謝罪 9年前にも女性職員が(2022年9月2日)
NHKは、2019年に男性管理職が亡くなり、先月、労働基準監督署から労災認定を受けたと発表しました。NHKは長時間労働による「過労死」と受け止めているということです。NHKでは9年前にも女性職員が亡くなり「過労死」として労災認定されています。
NHKによりますと、先月、渋谷労働基準監督署から労災認定を受けたのは、当時の首都圏放送センターで、東京都庁を取材する都庁クラブに所属していた40代の男性管理職で、3年前の2019年10月に死亡しました。
労災認定の理由などの詳細は明らかにされていませんが、NHKの勤務記録では、亡くなる2カ月前から半年前にかけての1カ月あたりの時間外労働が、いわゆる過労死ラインの80時間を上回っていた期間があったということです。
休憩時間なども含まれているというものの、NHKは長時間労働による負担があり、男性の死を「過労死」と受け止めているということです。
NHKでは9年前の2013年7月に、同じ都庁クラブに所属していた当時31歳の佐戸未和さんが心不全で亡くなっていて、長時間労働による「過労死」だったとして労災認定を受けていました。
NHKは「職員が亡くなり、再び労災認定を受けたことは痛恨の極みであり、大変重く受け止めています。ご遺族には心より深くおわび申し上げます。外部の有識者の意見をうかがいながら、早急に健康確保の徹底を進めていきます」としています。
一方、亡くなった男性の妻は「誇りを持って懸命に働いてきた夫ですが、可愛がっていた幼い子どもを残し、突然、人生が終わってしまった夫の心情を考えると、今も胸が張り裂ける思いです。NHKでは同じ職場で過去にも同様のことがあり、どうしてまたこのようなことが起きてしまったのか、大変悔やまれます。職員の命を危険にさらすほどの勤務を認めてきた、組織の風土から改めて見直し、今後は、職員やその家族の人生や幸せを軽んじることのない団体に生まれ変わることを切に願っています」とコメントしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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