“1億円相続”養子の男が自殺図る 「逃走考えている」警戒も…カメラ設置せず(2022年9月1日)
保険金目当てに資産家の女性を殺害したとして逮捕された男が1日朝、留置先で自殺を図り、意識不明の状態で病院に搬送された事が分かりました。
タワーマンションに住み、高級車を乗り回す生活から一転、留置場生活へと変わった男に何があったのでしょうか。
去年7月、大阪府高槻市の住宅で養子縁組した高井直子さん(当時54)を浴槽に沈めて殺害した疑いなどで、先月25日、再逮捕された高井凜容疑者(28)。
大阪府・福島警察署の留置場で勾留されていました。
高井容疑者は、再逮捕直後、警察の取り調べに対し、黙秘していたといいます。
ところが、雑談の中で、こんなことを言い出したというのです。
高井凜容疑者:「逃走を考えている」
また、看守の様子を伺うような素振りを見せたというのです。逃走の恐れがあるとして、警察は夜間など巡回を強化。
1日朝も午前6時44分、居室で寝ているのを確認したといいます。寝具についても前日夜、就寝前に布団に異常がないことを確認していました。
しかし、再逮捕から1週間の1日、自殺を図ったというのです。
高井容疑者の居室は、広さおよそ5から6平方メートル。他に人がいない単独での留置でした。
看守が高井容疑者の異変に気付いたのは、最後に、寝ている様子が確認されてからわずか、およそ20分後の午前7時2分。高井容疑者が居室の奥で首をつっていたのです。
看守が声を掛けても応答がなく、脈を確認すると、心肺停止のような状態だったといいます。
警察によりますと、これまで高井容疑者に、逃走についての言動はあっても自殺をほのめかす言動は無かったそうです。
警察は、必要ないだろう、という判断から、部屋にカメラを設置していませんでした。
元刑事の佐々木氏は、今回の自殺未遂について「警察の失態だ」と指摘します。
元埼玉県警刑事・佐々木成三さん:「留置管理課員が、何時に来てとか、何分ごとに来るとかもしかすると(容疑者が)把握していたうえで、その隙を見つけてこういった事案を起こしてしまったというのは考えられる」
この“隙”をつくってはいけなかったというのです。
元埼玉県警刑事・佐々木成三さん「全く予想ができていないというよりかは、(逃走についての)言動があった以上、僕も留置管理課を手伝ったこともあるが常時、警察官が房内の前で座りながら警戒していることもあった。そういう対策を取らないといけなかった。結果論ですけど」
意識不明の状態で病院に搬送された高井容疑者の詳しい容体は分かっていません。
警察は「詳細は捜査中なのでコメントは差し控える」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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