【独自】ドコモ“認定中古iPhone” 厳しい検品作業“初潜入”…“5mm傷”も見逃さず【もっと知りたい!】(2022年8月30日)

【独自】ドコモ“認定中古iPhone” 厳しい検品作業“初潜入”…“5mm傷”も見逃さず【もっと知りたい!】(2022年8月30日)

【独自】ドコモ“認定中古iPhone” 厳しい検品作業“初潜入”…“5mm傷”も見逃さず【もっと知りたい!】(2022年8月30日)

 iPhone(アイフォーン)などの値上げにより、国内では中古のスマートフォンが人気となっています。大手の携帯電話会社も参入し、市場が拡大。メディアとして初めてドコモの検品作業の撮影を許可されました。市場に並ぶのは1割ほどという厳しい検査の様子を取材しました。

■中古スマホがお買い得!「充電容量に注目」

 20代女性:「暑いのもあって外で長持ちしないので、(バッテリー充電量)100%のがいいなと…」

 中古のスマートフォンを探している女性。やってきたのは、中古スマホを「機種の人気度」や「傷の大きさ」などによってランク付けして販売している店です。

 目立つ傷があるとしてCランク2万6800円で売られているのは「iPhoneX(64GB)」。5年前の発売当初は12万円もするものでした。

 値札の上のシールで表示されているのは、バッテリーの充電可能な容量。当然、バッテリーが長持ちする方が値段が高いのかと思いきや…。

 イオシス アキバ中央通ヨコ店・菊田沙生さん:「同じ価格なんですけど、こちらは81%で、こちらが83%と物によって違う。うちはバッテリーがランク付けに関与していないので、バッテリーがすごく元気なのとか、お買い得だと思います」

 来店客の多くが気にするというバッテリーの状態。同じランクならばバッテリーが長持ちする商品を選ぶのがお得だといいます。

 20代女性:「緑の、このiPhone13が今一番新しくて容量も結構あって、これで迷っている。ちょっと思ったより高い。一番上を見て(高くて)無理だなと思い、どんどんどんどん(安い)下のほうに」「(Q.誰が使ったとかは気にしない?)ちょっと嫌かなと思う気持ちはあるけど、値段が…」

■買取額もUP…「iPhoneSE」が1万6500円

 新品が値上げされ、中古スマホの価格も上がっています。

 店内では、値札とにらめっこしながら、真剣に選ぶ人の姿が見られました。

 そうしたなか、男性は、1年ほど前に新品で購入したiPhoneを売りに来たといいます。

 70代男性:「(Q.きょうは何をしに来た?)使っていないスマホを売りに来た。現金に換えようと」「(Q.買い取り価格を期待している?)ちょっとね」「(Q.どれくらい?)1万円くらいかな」

 果たして、男性のiPhoneは、いくらで売れたのでしょうか?

 70代男性:「たくさん売れた、いっぱい。5割アップ。ハッピー」

 買い取りのレシートには1万6500円の文字が…。思わぬ高値に顔がほころびます。

■ドコモ認定中古品「検品の1割が商品に」

 過熱する中古スマホ市場。そこに新規参入したのが、「NTTドコモ」です。

 NTTドコモ 営業本部 営業戦略部・石岡稜司さん:「ここがドコモのCertified(サーティファイド)(認定リユース品)の検品オペレーションのラインになります」

 NTTドコモは今年3月から、認定リユース品のオンライン販売を始めました。

 KDDIやソフトバンクも中古スマホの販売を始めていて、今、携帯事業者の参入が相次いでいるのです。

 石岡稜司さん:「(Q.ドコモでこういった現場を見たことがない)ドコモとして検品オペレーションの取材を受けるのは初めてになる」

 今回、NTTドコモが行う中古スマホのメンテナンス現場の撮影をメディアとして初めて許されました。

 石岡稜司さん:「こういった形で端末が入荷されてくるんですけど。全国のドコモショップですとか、オンラインショップでも下取りを行っているので、そこで回収された端末が届いている」

 集められたスマホはカメラなどの機能が働くことを確認。さらに、専門のソフトで、前の使用者のデータを完全に消去します。この時、バッテリーが80%以上、充電できるかどうかも確認するということです。

 次に、熟練の職人によって行われるのが…。

 石岡稜司さん:「傷の状態とか、汚れをチェックしています。傷の大きさといっても、長さなのか横幅なのか深さなのか、機械化が難しい部分なので。こういったスマホの検品に経験を持つスタッフにチェックしてもらう。現状では、モデルごとにおよそ10%ほどの端末が検品をクリアして、ドコモリユース品として販売される」

 厳しい検査をくぐり抜けてドコモ認定リユース品として販売されるのは、下取りされたスマホのわずか10%ほど。サイトでは、傷がほとんどない最高ランクのAプラスから傷があるBランクまで3段階に分けて販売されます。

 モデルによって違いますが、価格差は最大8000円ほどだということです。

■“5ミリの傷”で5500円安く販売

 それを踏まえたうえで、並んだ2台のスマートフォンを見てみましょう。1台はAプラスで、もう1台はBランクになります。

 大きく拡大しても、光の当て方を変えても傷らしきものが見当たらない2台の中古スマホ。どんな点で評価が分かれたのでしょうか。

 石岡稜司さん:「よく見て頂くと、(コネクター)挿し口の横に塗装がはげた小さな傷がある。こういうものはBグレードとして販売」

 目を凝らしてようやく見つけることができた5ミリほどの傷。そのため、傷のないAプラスより5500円安く販売されます。

 石岡稜司さん:「これまで中古を使ったことがなくても、キャリアが認定してるなら、ドコモが認定しているなら使いたいというニーズが一定量あるかなと。客の反応を見ながらモデルの拡大やラインアップの拡大は検討していきたい」

(「グッド!モーニング」2022年8月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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