ザポリージャ原発への攻撃 ロシア国内の報道は「火災」(2022年3月4日)
ロシア軍によるウクライナ主要都市のインフラを狙った攻撃が激しくなっています。ロシア軍による原発施設への攻撃について、ロシア国内では報じられているのでしょうか。モスクワから報告です。
(前田洋平記者報告)
ロシア国内の国営放送などの報道では、今回は「火災」だということで報じられています。あくまで火災であってロシア軍の攻撃について一切、触れられていません。
ロシア国営通信は原発周辺の放射線量に変化はないというIAEA(国際原子力機関)の発表を速報で伝えています。
さらに国営放送は火災は原子炉とは別の場所で発生したと説明しています。
国営放送は平常時の監視カメラとみられる映像を繰り返し流していて、火災や消火活動を行っている場面は一切、映していません。大事ではないのだとアピールしているようです。
そのうえで、放射線量にも影響がないにもかかわらず、ウクライナ政府は危険だと上空の飛行を止めさせようとしているなどと批判しています。
ただ、ロシアの独立系メディアは4日午後、「原子力発電所はロシア軍が制圧した。管理棟と入り口をロシア軍がコントロールしている。ウクライナ側に死者と負傷者がいる」などと伝えています。
ロシアの人々もSNSなどを通じて「一体、何をしているんだ。爆発したら大変なことだ。プーチン大統領は何を考えているのか分からない」といったことを多く投稿しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く