“3回目接種”前倒しへ 自治体で差も・・・診療所に問い合わせ殺到(2022年1月12日)
新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、岸田文雄総理大臣はワクチンの3回目の接種を前倒しする方針を明らかにしました。医療現場には、接種を希望する人からの問い合わせが殺到しています。
■“3回目接種”自治体で差
岸田文雄総理大臣:「(ワクチン3回目の)高齢者接種をさらに前倒しします。さらに、3月以降は、追加確保したモデルナ1800万人分を活用し、一般分についても前倒しをします」
岸田総理は、オミクロン株の感染拡大を念頭に、新たな新型コロナウイルス対策を発表しました。
接種を加速するため、去年、東京と大阪に設置された、自衛隊の大規模接種センターを再び設置することも明らかにしました。
大阪府・吉村洋文知事:「大規模接種センターを大阪に設置してもらえるのであれば、ありがたい」
慌ただしく準備は進められていますが、接種券の発送や予約できる時期については、地域によって差があります。
■診療所に問い合わせ殺到
政府は、大学や企業など「職域接種」についても、前倒しの方針を示しましたが、1回目と2回目の職域接種を請け負った都内のクリニックを取材しました。
新宿内科・絹川千尋副院長:「全体で59社。人数は1万4277人の申し込みを頂いております」
すでに多くの申し込みが殺到。“接種を早められないか”という問い合わせも増えていました。
絹川副院長:「こちら3回目のワクチン接種会場として、すでに借りております。ワクチンが前倒しになるようでしたら、すぐに準備を始めて、接種が開始できるようにということで、物品関係はすでに発注をかけ、準備を進めているところです」
しかし、3回目が希望通り、スムーズに行えるかは不透明な状況です。
絹川副院長:「もしかしたら、国から配送が遅れるなどの連絡があるかもしれないと聞いている。確実にワクチンが届くのかというところは、クリニックでも不安は抱えている」
オミクロン株の脅威が日に日に増していく一方で、岸田総理は11日、“過度に恐れることなく”という言葉を繰り返し使い、国民に呼び掛けました。
岸田文雄総理大臣:「重症化率が低い可能性も踏まえ、皆様には、過度に怖れることなく、マスク着用、手洗い、3密の回避、アルコール消毒の徹底など、冷静な対応をお願い致します」
■症状は?6日目でも「のどが痛い」
総理自ら、重症化率が低い可能性に言及したオミクロン株ですが、実際にオミクロン株への感染が疑われる人に症状を聞いてみました。
自宅療養中の男性(20代):「(Q.きょうが何日目ですか?)きょうが6日目になります」
20代の男性は今月2日、沖縄県那覇市内の飲食店で、友人ら10人と新年会を開催。その3日後の今月5日に発熱し、6日に新型コロナの陽性が分かったといいます。
当初は39度を超える熱も出ましたが、11日は・・・。
自宅療養中の男性:「きょうは36.8度とか36度台になってきました」
しかし、まだ万全とは言えないようです。
自宅療養中の男性:「のどが痛い。飲み込むのがつらいぐらいですね。メンタルがやられますね。ご飯が食べられないので。体重も3、4キロ近く落ちてるので。早く元の生活に戻りたいです」
(「グッド!モーニング」2022年1月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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