金与正氏 「尹大統領は勇敢で無知」“緊迫する南北”米韓合同軍事演習(2022年8月22日)
韓国では、政権交代後、初となる米韓合同軍事演習が始まりました。
北朝鮮の“南進”からの首都防衛、そして反撃までを想定した演習。4年間、文在寅（ムン・ジェイン）政権が封印していた野外実戦訓練などを復活させ、“正常”に戻すことを目的としています。
韓国・尹錫悦（ユン・ソギョル）大統領：「実戦と同じ演習だけが、国民と国の安全保障を強固に守れる。朝鮮半島の平和を維持するためには、我々の隙のない安全保障が土台にならなければなりません」
対する北朝鮮。今月、初めて、金与正氏（キム・ヨジョン）の肉声が北朝鮮メディアで公開されました。新型コロナは、韓国から飛来した“ビラ”によって広がったと主張したうえで、こう続けました。
北朝鮮・金与正氏：「我々は、クズどもが流布させたウイルスをしっかり撲滅した。問題は、傀儡どもが“汚らわしい物品”を送り込み続けているということ。わが国にウイルスが流入しかねない危険な行為を続ける場合、ウイルスはもとより、南朝鮮の連中も撲滅することで応えるでしょう」
与正氏の肩書は『宣伝扇動部の副部長』。しかし、その上司である“部長”には、演説機会がありませんでした。与正氏が口を開くということは、韓国に、いつも以上に強いメッセージを出したいという意図が込められています。
先週、「北朝鮮が非核化交渉に応じれば、すぐにでも経済支援が可能だ」と呼び掛けた尹大統領に対しては、呼び捨てで、皮肉、罵倒のオンパレードでした。
北朝鮮・金与正氏の談話（19日）：「相手がどう受け止めるか、そして北南関係を知っている人たちがどう評するかも全く気にしなかったのだから、それなりの“勇敢さ”と十二分に見せてくれた“無知”に首をかしげざるを得ない。本当に無邪気で、いまだに幼いなと感じた。我々は尹錫悦という人間自体が嫌いだ。お互い意識せず生きることが切なる願いである。本当に大統領にふさわしい人物が尹しかいなかったのか」
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