「強引に」渡された井上議員のパンフとティッシュ “世界統一家庭連合”の文字(2022年8月17日)
続々と明るみになっている政治と旧統一教会の「接点」。こちらどこにでもあるウェットティッシュですが、番組では公示日前日、教会との関係が指摘されている井上議員のパンフレットとともに配られたとする証言を得ました。
次なる火種は、琵琶湖のほとり、滋賀です。
大津市在住・30代女性:「よろしくお願いします」
滋賀県大津市に住む女性。選挙公示前の6月21日に電車を降りたときの出来事を覚えていました。
大津市在住・30代女性:「電車に乗っていて、降りてきて子どもと一緒に歩いていたら、後ろから『ちょっとそこのお母さん』みたいな感じで声を掛けられて」
60代とみられる女性から、こんなものを渡されました。
大津市在住・30代女性:「配るというよりかは強引に押し付けるみたいな感じで、『これ自民党から今度出るから読んでみて』と言って渡された」
自民党・井上義行議員のパンフレットです。
井上議員といえば、今回の参院選で、自民党の全国比例候補として当選しました。
自民党・井上義行参院議員:「(安倍元総理の)遺志を引き継ぎ、しっかりと憲法改正したいと思う」
安倍元総理に近い人物で先月、「友好団体から支援を受けた」ことを認めています。
先月行われた、旧統一教会関連団体の集会に参加した井上議員。
この井上議員のパンフレットを渡されたうえに、ある2つのものを渡されました。
大津市在住・30代女性:「家に帰って見たら、ウェットティッシュの中にもう一つ、リーフレットみたいな小さいチラシ。大津家庭教会って書いてあって調べたら、旧統一教会の今の名前になっていた」
通りがかった60代とみられる女性に手渡された井上氏のパンフレット。教会のチラシとウェットティッシュとともにです。
教会と自民党の関係が報じられるようになり、この出来事につながりました。
大津市在住・30代女性:「自分の身の周りに起きていることと、政治で起きていることがつながっていた」
ウェットティッシュにも違和感を持っていました。
大津市在住・30代女性:「うちわを配ってダメとか問題もあった、公職選挙法とかに引っかかってくるのでは」
専門家は、ウェットティッシュを配ることは公職選挙法に抵触する可能性を指摘しています。
日本大学名誉教授(政治学)・岩井奉信氏:「ウェットティッシュごときというかもしれないが、一応財物だから、選挙区内への寄付禁止という事項に抵触」
ただ、誰の指示かで事情が変わるとしています。
日本大学名誉教授(政治学)・岩井奉信氏:「(女性が)勝手に配っていた、いわば“勝手連”となってくると、責任の所在は非常に不明瞭になってしまう」
井上議員の事務所は、強い言葉で指示を否定しています。
井上義行議員事務所:「井上よしゆきの街頭演説に伴わないビラ配りは、効果がないのでお願いすることはありません。ましてやウェットティッシュ配布は論外です」
大津の教会も、そうした指示はしていないとしています。
大津家庭教会:「個人的に自民党の井上さんという人を応援して、なおかつこの教会の会員で、誤って一緒に渡してしまうこともあるかもしれない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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