「殺されるために生まれていない」なぜ届かない…核の脅威 ウクライナ想い長崎で祈り(2022年8月9日)

「殺されるために生まれていない」なぜ届かない…核の脅威 ウクライナ想い長崎で祈り(2022年8月9日)

「殺されるために生まれていない」なぜ届かない…核の脅威 ウクライナ想い長崎で祈り(2022年8月9日)

 長崎は9日、77回目の原爆の日を迎えました。核の廃絶を訴え続けるなか、世界に目を向けますとロシアのウクライナ侵攻で核兵器使用の脅威が高まっている現実に私たちは直面しています。

 長崎に原爆が投下されてから9日で77年。夜明けとともに墓参りをする人の姿が…。

 お墓参りに来た人:「(Q.『長崎を最後の被爆地に』という言葉ありますけど)皆、一生懸命頑張っているのにね、なんで届かないのでしょうかね…。ウクライナとか…毎日毎日ね、人が死んでいくし、人は殺されるために生まれてきてないんですよね」「今ウクライナで戦争がありますし、台湾も変なことになっているし、原爆が2度と使われることがなければいいなと思って」

 平和宣言のなかで語られたのは市民も肌で感じていた「核兵器使用の脅威」が今、再び高まっているという現実です。

 長崎市・田上富久市長:「ロシアがウクライナに侵攻、核兵器による威嚇を行い世界に戦慄を走らせました。この出来事は核兵器の使用が杞憂(きゆう)ではなく『今ここにある危機』であることを世界に示しました」

 ウクライナ侵攻後、核兵器使用に関しても度々言及しているロシアのプーチン大統領。

 ロシア、プーチン大統領:「我が国への直接攻撃は、どんな侵略者に対しても壊滅と悲惨な結果をもたらすことに疑いの余地はない」

 7日にはウクライナ側が「ザポリージャ原発にロケット弾が撃ち込まれた」とロシアを非難。前日にはIAEA(国際原子力機関)が「ザポリージャ原発で戦闘が起きれば核惨事のリスクを招く」と警告もしています。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシアによる『核の恐喝』を世界に伝えたい」

 国連のグテーレス事務総長からのメッセージでは「核戦争」にまで言及…。

 国際連合事務次長兼軍縮担当上級代表・中満泉氏(国連・グテーレス事務総長のメッセージ):「77年間、『核による破滅』の脅威は人類を悩ませてきました。そして今、核戦争勃発の可能性が再び否定できなくなってしまいました。ロシアによるウクライナ侵攻は私たちが今、常に『人類滅亡まであと一歩』のところにいるということを思い出させます」

 岸田文雄総理大臣は…。

 岸田文雄総理大臣:「『核兵器による威嚇』が行われ、『核兵器の使用』すらも現実の問題として顕在化し、核兵器のない世界への機運が後退しているといわれている今こそ、私は核兵器使用の惨禍を繰り返してはならないと訴え続けて参ります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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