最低賃金、過去最大の31円アップも中小企業は苦悩の声|TBS NEWS DIG
最低賃金が10月に過去最大の31円引き上げられる目安が示されました。喜ぶ声が上がる一方で、中小企業からは苦悩の声があがっています。
「時給あがってくれるのは嬉しい」
「4時間働いたら(引き上げ分だけで)120円。ジュース1本買える、いいですね」
1日、厚労省で行われた審議会。今年度の最低賃金の改定について、全国平均の時給を930円から961円とする目安をまとめました。引き上げ額31円は過去最大です。
今後、都道府県ごとの審議会で引き上げ額を決定。10月をメドに新たな最低賃金が適用される予定です。
労働者から喜ぶ声が上がる一方で、頭を悩ませているのは中小企業の経営者です。
アキダイ 秋葉弘道社長
「驚きました。(賃金を)全体的に上げるとなると、どう考えても経営が成り立たない」
スーパー6店舗などを経営するアキダイの秋葉社長。従業員・パートあわせて190人ほどが働いています。
アキダイ 秋葉弘道社長
「最低賃金の人もいれば、その上の人も当然いる状態。よく頑張っている、仕事早くなったら、時給を上げてあげる」
賃上げそのものには反対ではないものの、最低賃金アップのように一律で上げるのは経営への打撃が大きすぎ、頑張っている人への個別の昇給で対応したいというのが、秋葉社長の考えです。
アキダイ 秋葉弘道社長
「事業税を少し抑えるとか。一生懸命、頑張っている人たちが、得するような国づくりをちゃんとやらないとダメ」
問題は、ほかにも…地方格差です。
最低賃金が最も高い東京と、最も低い沖縄・高知では、現在も時給で平均221円あり、その格差は埋まらない見通しです。
最低賃金で1日8時間勤務を20日間すると、月収でおよそ3万5000円もの差があるのです。
高知県民
「都会とか1000円いくことあるじゃないですか。それぐらいは、ほしい」
「都会の方に出て、時給が良いところに行く人も多くなると思う」
課題は、まだまだ残ったままです。
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