秋葉原無差別殺傷事件から14年 「慎重な上にも慎重な検討加えた上で…」死刑執行(2022年7月26日)

秋葉原無差別殺傷事件から14年 「慎重な上にも慎重な検討加えた上で…」死刑執行(2022年7月26日)

秋葉原無差別殺傷事件から14年 「慎重な上にも慎重な検討加えた上で…」死刑執行(2022年7月26日)

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件から14年が経ちました。法務省は加藤智大死刑囚の刑を26日朝、執行しました。

 加藤智大死刑囚(事件後の供述):「秋葉原には人を殺すために来た。誰でもよかった」

 2008年6月。東京・秋葉原での惨劇。歩行者天国で多くの人が行き交う交差点に男が運転するトラックが突っ込み、男はさらに、ダガーナイフで通行人らを襲いました。

 7人を殺害した罪などに問われ、死刑が確定した加藤智大死刑囚(39)。その刑が今月26日に執行されました。
 
 古川法務大臣:「本件は周到な準備のもと強固な殺意に基づき、残虐な対応により敢行された無差別殺人事件であり、裁判において十分な審理を経たうえで、最終的に死刑判決が確定したものです。法務大臣として慎重なうえにも慎重な検討を加えたうえで死刑の執行を命令した次第です」

 加藤死刑囚は逮捕後、警察の調べに「携帯サイトに書き込みをしたが無視された」などと供述。

 加藤智大死刑囚(警視庁での供述):「現実の世界で大きなことを起こせば、無視した人たちを見返してやれると思った」

 その一方で裁判では「交差点へトラックで突入するのを3回ためらった」などと話していました。

 加藤智大死刑囚(1審の被告人質問):「無差別に人を殺傷しようと決めたのは4回目に突入する前だと思います」

 弁護側が「加藤死刑囚の責任能力が低下していた」と主張するなか、東京地裁は2011年、求刑通り死刑を言い渡していました。

 東京地裁での判決:「7人もの命が奪われた結果はあまりに重大だ。幼少期に母親から虐待とも評価され得る不適切な養育を受け、これを主たる原因とする『人格のゆがみ』が本件となっていることは間違いないと思われる。それらを考慮しても死刑は回避できない」

 死刑執行は去年12月以来で古川法務大臣が就任してからは2度目です。

 磯崎官房副長官は死刑制度の必要性について改めて、こう説明しています。

 磯崎官房副長官:「国民世論の多数が極めて悪質・凶悪な犯罪については死刑もやむを得ないというふうに考えており、凶悪犯罪がいまだ後を絶たないこのような状況等に鑑みますと、死刑を廃止することは適切でないというふうに考えております」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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