旧統一教会と政治の“距離感” 自民党 現職議員が激白(2022年7月20日)

旧統一教会と政治の“距離感” 自民党 現職議員が激白(2022年7月20日)

旧統一教会と政治の“距離感” 自民党 現職議員が激白(2022年7月20日)

 安倍元総理の銃撃事件を発端に注目が集まる旧統一教会。政治家と教団の“距離”の近さについて、現役の自民党議員が取材に応じました。

 事件が浮き彫りにしたのは、政治と旧統一教会のかかわりです。

 自民党の現職議員が、「参院選前に聞いた」という話です。

 自民党・青山繁晴参院議員:「非常に信頼している良心的な議員から話があった。『自身が所属する派閥の長から現状では今回の参院選で当選圏内に届かない恐れがあるから旧統一教会の票を割り振りたいという話があり、それを断った』と。その方の派閥の領袖(りょうしゅう)は『自分が断った分の票を他の議員に割り振ったようだ』と」

 今回の参院選で再選した青山繁晴議員は、この“派閥の長”に事実を確認したといいます。

 自民党・青山繁晴参院議員:「『旧統一教会の丸抱えで当選させようとしているのではなく、業界団体が抱えている票自体が減っているからそれだけでは当選できない』と」

 自民党の候補者が旧統一教会の支援を受けることをどう考えているのでしょうか。

 自民党・青山繁晴参院議員:「旧統一教会については、支援しているということが伏せられている。宗教でなくてもどこかの団体の支援を受けて、それがかなりの票なのに有権者が知らないというのはおかしい。伏せられている理由の中に被害者や訴訟の存在があるんだったら余計に大問題」

 旧統一教会は取材に対し、「政治に関する取り組みは“友好団体”が行っているようだが、私どもから回答すべきではない」と答えています。

 自民党の全国比例候補で出馬した井上義行氏は、当選後こう話しました。

 自民党・井上義行氏:「私がご支援頂いたのは世界平和連合。6つの国づくりの政策について賛同を得たということで、賛同会員ということになっておりますし」

 「世界平和連合」は、旧統一教会の創始者、故・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が総裁を務めていた団体です。

 より広く「政治と宗教」の関わりについて問われた公明党の山口代表は…。

 公明党・山口那津男代表:「(Q.政治と宗教どういった関わりが適切か)そこは様々な報道もあるし、また事件としての捜査も進展中でありますので、コメントは控えたいと思います。今後状況をしっかり見極めたいと思っております」

 旧統一教会との関係が指摘されているのは自民党だけではありません。

 日本維新の会・吉村洋文副代表:「日本維新の会の議員の中にも、旧統一教会のイベントに参加したりしている議員もいると報道されていますので、どういった経緯で、どういう関係で、それがどういうものなのか、しっかり説明するべきだと思います」

 国民民主党の玉木代表は、旧統一教会と関係が深いとされる「世界日報」の元社長から献金を受けていたことを明らかにしました。

 国民民主党・玉木雄一郎代表:「2016年に世界日報の元社長から2万円と1万円の寄付を私が受けていたということ。これを調べましたら事実です。公開もされているので何らやましいところはないので、今のところは返還は考えておりません」

 共産党は、旧統一教会問題追及チームを21日に立ち上げる方針です。

 共産党・小池晃書記局長:「自民党など多くの議員が関連団体の集会に参加したり、メッセージを送ったりしてきたことが明らかになっています。自民党と(旧)統一教会の癒着。さらに(旧)統一教会による政界工作。この全容解明をすることが必要であると考えます」

 社民党の福島党首は、自民党の政策への影響を検証すべきだとしています。

 社民党・福島瑞穂党首:「持ちつ持たれつというか、(旧統一教会が)秘書や色々な形で(自民党議員に)派遣していたと言われております。まさに自民党の政策が、もっと言うと国会の政策が極めてゆがめられていたのではないか。徹底的な検証が必要だと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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