スリランカ“国家破産” 怒りの群衆が大統領公邸占拠(2022年7月11日)

スリランカ“国家破産” 怒りの群衆が大統領公邸占拠(2022年7月11日)

スリランカ“国家破産” 怒りの群衆が大統領公邸占拠(2022年7月11日)

 国家の破産を宣言したスリランカで混乱が続いています。大統領公邸などを占拠したデモ隊がベッドに横たわったり、プールで水遊びをしたりと、やりたい放題の状態となっています。

 一体どこから、これだけの人が集まって来たのでしょう…。

 隙間という隙間を埋め尽くした群衆。スリランカのコロンボにある大統領官邸です。

 この官邸にほど近い大統領公邸にも一般市民が押し掛け、内部はこの状態…。

 押し入った市民は、ここで大統領がどんな暮らしをしていたのかを目の当たりにしました。

 寝心地を確かめるようにベッドに横たわり、満面の笑みで記念撮影。プールを見つければ、迷わず飛び込み水遊び。ルームランナーも、筋トレマシーンも使い放題です。

 公邸に入った市民:「我々がなぜここにいるのか。それは税金の使い道を調べるためです。税金で彼らが何をしたのか…」

 なぜか床に寝転ぶ人、なぜかボードゲームにいそしむ人、そして、なぜかバーベキュー。

 公邸に入った市民:「これで政治腐敗は終わるでしょう。だから私は子どもたちとここでお昼にします。一生に一度、とても幸せです」

 なすすべもなく見守る警備員…。すでにこの家のあるじは、別の場所に避難し、公邸にも官邸にもラジャパクサ大統領の姿はありませんでした。

 いや…、民主国家であれば、あるじは国民です。

 公邸に入った人:「公邸ではエアコンが稼働しているのに、一般家庭には電気すら来ていない」

 深刻な物価高と燃料不足…。長年の政治腐敗の結果だと人々はみています。

 デモの参加者:「独立以来、政治家を信頼し続けた結果、私たちは持っていたものをすべて失ったんです」

 国会で「破産」を宣告したウィクラマシンハ首相の家も襲撃され、火が付けられました。

 首相は辞任を表明。ラジャパクサ大統領も、13日に辞任する意向を明らかにしました。

 デモ隊と警察隊の衝突で、少なくとも55人がけがをしたということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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