感染“全国ワースト”の沖縄 医師が語る危機 夏休みで観光客増 ホテルへの影響は(2022年7月6日)

感染“全国ワースト”の沖縄 医師が語る危機 夏休みで観光客増 ホテルへの影響は(2022年7月6日)

感染“全国ワースト”の沖縄 医師が語る危機 夏休みで観光客増 ホテルへの影響は(2022年7月6日)

 東京を人口あたりの感染者数で大きく上回る沖縄。医療現場は危機に直面していました。

 夏休みシーズンを前に聞こえてくるのは不安の声です。

 地元の人:「結構不安ですね。今後、観光客も増えて感染者が増えなければいいな」「これ以上増えたら困るんですけど…。マスク(外す)がどうのこうのと言ってますよね。いえ、外せません」

 5日、2266人の新型コロナウイルス新規感染者を発表した沖縄。一日の感染者が2000人を超えたのは5月25日以来となります。

 北部地区医師会病院呼吸器・感染症科、田里大輔医師:「(Q.2000人超えたが?)我々の感覚としては2000人を超えたこと以上に3カ月以上、ずっと1000人以上が続いてる状況ですので、2000人にすごい驚いているというわけではありません」

 沖縄北部地区医師会病院の田里大輔医師は、少なくとも3カ月近くは感染者が高止まりしている印象が続いていたと話します。

 北部地区医師会病院呼吸器・感染症科、田里大輔医師:「沖縄県の今の状況からすると、どの世代も感染から免れない状況。家族と親族とかおじいちゃん、おばあちゃんと食事をするとそこでもまた感染が広がる。マスクなしで会話したり食事をするタイミングがあると、かなり感染している確率が高くなっている状況が続いている」

 5日に感染者が突出した要因は、先週土曜日に発生したKDDIの通信障害も関係しています。

 沖縄はKDDI系の利用者が非常に多く、そのため感染者との連絡が遅れ、その分が5日の新規感染者に反映されたといいます。

 それでも人口10万人あたりの新規感染者数は月曜日までの1週間でおよそ700人で、東京、大阪などと比べても全国ワースト。6日の感染者数も2000人を超え、2241人となっています。病床使用率は50%目前。

 そして、夏休みがやってきます。

 北部地区医師会病院呼吸器・感染症科、田里大輔医師:「経済を回していきながらウィズコロナにかじを切っていく社会の流れというのは、ある程度理解はできます。ただ、今回の旅行の拡大、制限がすべて解除されて、どちらかというと旅行を促していくという流れの中で、旅行先で『コロナにかかったらどうなる?』『その後どうする?』というビジョンが全くメッセージとして出されていない。元々コロナ専門の医者とか、コロナ科みたいな部署はないわけですよね。コロナの流行が高止まりすることで一般診療が続けられなくなる、もしくは相当(スタッフに)負荷を掛けないと一般診療が継続できなくなるというのを一般の方にはぜひ知って頂きたい」

 大手旅行会社が発表した「夏休み国内旅行の予約者数ランキング」で北海道を抑え1位となった沖縄県。前年の同時期と比べて4倍以上の伸びとなっています。

 ホテルパームロイヤルNAHA・ウィラー智子取締役:「7月はすでに(予約が)80%超えていますので、8月の最終予測値は90%を超えるような人気のある状況」

 感染者の増加は観光業に影響を与えるのでしょうか。

 ホテルパームロイヤルNAHA・ウィラー智子取締役:「前回(5月)の約2000人とは違って少し弱毒化しているとは聞いているので、前回ほど心配はしていないんですけど、引き続き気を引き締めて感染対策を行いたい」「(Q.緊急事態宣言は)もう緊急事態宣言は…。ウィズコロナで乗り切っていけたらと」

 沖縄では6日午後3時から非公開で新型コロナ対策本部会議が開かれました。玉城知事は新型コロナ感染のため、リモートでの参加でした。

 沖縄県・池田副知事:「これから沖縄観光のピークシーズンを迎えます。私たち一人ひとりがこれまで身につけてきた感染対策を日頃から継続して実践できるかどうかが重要となります。熱中症には十分留意しながら、感染対策の徹底とその継続に取り組むようお願い致します」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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