「野犬の群れ」公園から住宅街へ 路上占拠・・・“かみつき被害”女性語る 恐怖の瞬間【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月21日)
山口県周南市の住宅街で、マンションの駐車場が野犬のすみかになり、周辺の住民が野犬にかまれる被害が相次いでいるということです。
■「エサやり」原因か・・・公園に群れる野犬
野犬の目撃情報が相次いでいる周南市の周南緑地公園。ここは、野球場やサッカー場などの施設がある大きな公園です。
公園内のグラウンドに向かうと、首輪をしていない野犬の群れに遭遇。小雨が降るなか、じっとこちらを見つめる野犬。すると、車が通過する度に、野犬が反応します。この反応は、人間の“ある行為”が原因となっている可能性があるのです。
公園の施設関係者に話を聞きました。
公園の施設関係者:「そこに駐車禁止の看板があると思うけど。そこで(車の)スライドドアをバっと開けて、(エサを)バッとまいて」「(Q.スライドドア開けて、乗った状態で?)バッとエサをまく。同じ車なので、エンジン音か車の形を覚えているのか、(野犬が)山から下りてくる」
周南市は、4年前から野犬の対策を強化。「野犬にエサをあげるな」という看板を設置するなど注意を呼び掛けていました。
しかし、公園周辺では、夜になると車でやってきて、エサをまく人物がいるというのです。
夜の公園に向かうと、暗闇に響く遠ぼえ。明らかに昼間よりも野犬の数が増え、駐車していた車の周辺にも、野犬が集まっていました。
■エサあげる男性直撃も・・・「取材拒否」
野犬の生息状況を確認するため、日中、公園内を取材していると、グラウンドの隅に、山盛りに置かれたエサを発見。このエサをあげていた人物を直撃しました。
エサをあげていた男性:「(Q.顔は映さないので、お話だけ)いやいやいやいやNO」「(Q.よくエサはあげている?)NO」「(Q.ダメですか?)はい、来ないで下さい」
男性は取材を拒否し、その場を後にしました。
一方、まかれた山盛りのドッグフードは、ほんの数分で食べ尽くされました。
去年2月に、公園の利用者が撮影した映像。この時もエサをまく人物の周辺に、野犬が集まってきているのが分かります。
■住宅街に移動・・・駐車場が“たまり場”
さらに取材を進めると“野犬の行動範囲”にも変化が出てきたことが分かりました。
公園の施設関係者:「私は(周南市の隣の)下松市に住んでいるんですけど。もともと、下松市で全く(野犬を)見なかったわけではないですけど、下松市で見掛けることが増えたので。もともと、ここにいた野犬がすみにくくなって移動しているのかな」
公園の施設関係者によりますと、今年4月に大規模な芝刈りを行って以降、公園内の野犬が減り、すみかを失った野犬が住宅街へと移動したのではないかというのです。
実際に住宅街に行ってみると、交通量が多く、飲食店などが立ち並ぶ県道付近でも野犬の姿がありました。自転車が横を通過しても、驚く様子はありません。
マンションの駐車場にも、日陰になっていて過ごしやすいのか、野犬のたまり場となっていました。
自宅近くで野犬を目撃した人:「3日ぐらい前に、幼稚園がある、あの辺りを歩いてたら2頭いて」「(Q.見た時、どう思いました?)そりゃ怖いですよ。真っ黒い同じようなのが2頭いたから」
野犬に襲われた人:「(Q.買い物袋を持っていたら、それに向かって?)袋を持ってたから、それに向かってバーッと来たんですね。ガブッまでないけど、飛び付いてきましたね」
■“住民襲撃”も・・・“かみつき被害”語る
住宅街でも野犬の目撃情報が増えるなか、今年1月には、20代の女性が自宅付近で野犬にかまれる被害に遭ったのです。
野犬にかまれた20代女性:「(Q.この辺りでかまれた?)そうですね。犬を連れて歩いていたんですけど。この辺りを通っていたくらいで、うなりながら、もう気付いたら、すぐ横にいた感じで走ってきた」「(Q.どの辺りをかまれた?)腰とか付け根の辺りを。冬だったので、割と厚めの上着を着てたんですけど。それでも、痕が残るくらい強くかまれた」
女性は2匹の小型犬を抱え込んで守ろうとしたのですが、その時、野犬が腰にかみついてきたというのです。
野犬にかまれた20代女性:「病気を持っていたらどうしようとか。狂犬病とかあるから、それが一番怖くて。いるというのは聞いていたんですけど、実際に野犬を見たのは初めてです」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年6月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く