「熊本産売らないよ」アサリ産地偽装がハマグリにも影響 知事が国に緊急要望書(2022年2月8日)
外国産のアサリが熊本県産と偽わられ全国に流通していた問題で、熊本県知事が再発防止への協力などを求めて国に緊急要望書を提出しました。
熊本県の漁師。以前、取材にこう答えていました。
天然アサリ漁師・古閑和春さん:「(Q.(禁漁前)いったん最後のアサリ漁は?)2カ月間・・・ハマグリを取りにいかんと」
アサリの代わりに「ハマグリ」。しかし、それもできなくなる恐れがあります。
熊本市の川口漁協には出荷したハマグリ約2トンが返却されました。
その理由については・・・。
熊本県漁連・藤森隆美会長:「私たちもびっくりしたんですけど・・・(業者からは)『アサリ、熊本産、売らないよ』というのが第一声。『今の状況ではハマグリも買えない』と」
入札会には、すべての商社が「参加しない意向」を示したといいます。
行き場をなくしたハマグリは海に戻されます。
そんななか、川口漁協では12日から17日まで、ハマグリの禁漁を決めました。
ハマグリにも影響を与えた熊本県産アサリの産地偽装問題。
アサリの出荷停止を受けて早速、飲食店でも影響が出始めています。
アサリバターのパスタなどが人気ですが、食材が手に入らないため提供を中止します。
スーパーなどでも売り場には空きスペースが。
スーパーのスタッフ:「市場にモノがなかったですし、同業者と話すんですけど、『仕入れができないから販売もできない』と」
こうした状況を改善すべく、熊本県の蒲島知事は8日午後1時すぎ、金子農林水産大臣を訪問。
産地偽装した業者に厳罰な対処をすべく国とも連携できるよう要望したといいます。
熊本県・蒲島郁夫知事:「偽装ができないような形での運用の変更をお願いしたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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