急速な円安でこんな異変も! アメリカンチェリーが山形産さくらんぼと同じ値段に|TBS NEWS DIG
急速な円安が進むなか、青果店ではある“異変”が起きています。手ごろな価格で人気のあの果物に影響が出ているんです。
都内の青果店。
新宿八百屋 廣田廣史係長
「このアメリカンチェリーと、この山形産のさくらんぼですね」
値札を見るとどちらも498円です。
新宿八百屋 廣田廣史係長
「(Q.こんなこと今まであった?)ない。なかなかないと思いますね」
輸入しているアメリカンチェリーは例年、国産のさくらんぼに比べ100円から150円ほど安く売られていました。しかし、今年は値段が同じに。
アメリカンチェリーの価格急上昇の背景の一つが「円安」です。
記者
「午後3時現在、円相場は1ドル135円台で取引されてます」
円相場は先週、24年ぶりに1ドル=135円台という水準に。6月の円相場を去年と比べると、ことしはおよそ2割円が値下がりしています。値段が一緒になったことでアメリカンチェリーを買う人が減れば、今後は仕入れる量などの見極めがとても難しくなるといいます。
新宿八百屋 廣田廣史係長
「ちょっと困ってますよね、売れ方が変わっちゃうんで。高く仕入れたら商売にならない」
影響が及んでいるのは食料品だけではありません。こちらはIT関連技術をオンラインで教える企業です。アメリカとインドにも拠点があり、20名ほどの外国籍従業員が働いていますがある問題が・・・
インターネット・ビジネス・ジャパン 大西一磨社長
「海外に拠点を出していますので、その(給与の)支払いに関しては大きくなっている」
現地の従業員の給料は現地通貨払いのため、円安の影響で会社の負担が増えているのです。円相場はこの3か月で20円ほど円安に。仮に現地での1か月の給料が2000ドルの場合、3か月前に比べて日本円ではおよそ4万円多く支払わなければならないことになるのです。
さらに、このまま円安が続くと現地での採用活動が難しくなると懸念しています。
インターネット・ビジネス・ジャパン 大西一磨社長
「円安で何かマイナスなことがあれば、別のとこでプラスにしないと生き残っていけない」
この会社では新型コロナの感染拡大が落ち着いてきたこともあり、今月から海外拠点の従業員に日本に来てもらうなどして、乗り越えたいとしてます。
インターネット・ビジネス・ジャパン 大西一磨社長
「日本国内で利益を出して、ますます円が安くなってもそれに対応できるようにしないと」
きょう岸田総理と面会し、最近の円相場について意見を交わした日銀の黒田総裁は・・・
日本銀行 黒田東彦総裁
「急速な円安の進行というものは、企業の経営計画に対して色んな不確実性をもたらして好ましくないということを申し上げました」
さらに広がる影響。円安傾向はいつまで続くのでしょうか?
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