【バレンタインまで1か月】チョコにも“値上げの波” 乗り越える工夫とは
来月のバレンタインデーまで1か月ほどですが、すでに百貨店などでは「バレンタイン商戦」が始まっています。ただ、原材料のカカオ豆の仕入れ値は上昇していて、百貨店などでは値上げの波を乗り越える工夫を凝らしていました。
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ロッテが11日に発表したのは、12日に発売する「単一品種チョコレート」です。チョコレートの原料となるカカオ豆は通常、様々な品種が混じり合って成長しますが、「単一品種チョコレート」は他の品種が混じらないように栽培された特別なカカオ豆を使っています。
その味は…記者によると、ナッツのまろやかさと、ほどよい苦みを感じるということです。1つの品種に絞ることで、その品種ならではのコクを味わえるといいます。
ロッテチョコレート研究課 五十嵐拓磨主査
「チョコレートというのが、ワインのように作り手によって違うであったりとか、品種によって違うとか、そういった楽しみ方をしてもらいたい」
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バレンタインまでもうすぐ1か月ですが、今年は少し心配なこともあります。
アメリカ・ニューヨーク発祥の専門店がつくるブラウニー。イチゴやユズなど約20種類のフレーバーを楽しめ、どのフレーバーにもたっぷりのチョコレートが使われています。
バレンタインにはぴったりのブラウニーですが、今年は困ったことがあるといいます。
ファットウィッチベーカリージャパン 筏由加子代表
「(材料の)チョコレートの値上げっていうのはあると思うんですけど…」
円安などの影響でアメリカから輸入しているチョコレートの仕入れ値が上昇。小麦粉など他の材料も価格が上がり、去年8月、やむを得ず一部の商品の値上げに踏み切りました。しかし、今後さらに材料費は高騰するとみられ、苦しい状況が続いています。
ファットウィッチベーカリージャパン 筏由加子代表
「あまり値上げを心配して『バレンタインは控えめに』とならないように、ここのところでは値上げを我慢して、たくさんの方がハッピーな気持ちで、たくさんのチョコレートを手にしてもらえるようなバレンタインにしたいなと」
かき入れ時のバレンタインが終わるまでは、値上げをせずに乗り切りたいということです。
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百貨店ではすでにバレンタイン商戦が始まっています。今年は行動制限もなく、にぎわいを取り戻したいところですが、ここにも「物価高」の影が…。百貨店の調査では、今年、取引先のチョコレートメーカーの約9割が10%程度値上げをしているということです。
厳しい状況の中で今年、特に目立つのが、国産のフルーツなどを使ったチョコレートです。
シェフパティシエール 佐藤美歩さん
「(東京都)練馬産のイチゴを使ったチョコレートです」
円安で輸入食材の価格が値上がりしているため、国産の材料を使うことで商品の価格を抑えているといいます。
それでも、肝心なチョコレートの原料、カカオは輸入に頼らざるを得ません。航空便から船便に切り替えたり、高級ブランドの多いヨーロッパではなく中東などから輸入したりするなど、“値上げの波”を乗り越える工夫を凝らしているということです。
(2023年1月11日放送「news every.」より)
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