給食がピンチ!食品価格高騰に“円安”が拍車・・・工夫で乗り切る(2022年6月18日)

給食がピンチ!食品価格高騰に“円安”が拍車・・・工夫で乗り切る(2022年6月18日)

給食がピンチ!食品価格高騰に“円安”が拍車・・・工夫で乗り切る(2022年6月18日)

(報告:仁科健吾)
「足立区の小学校では今まさに給食の準備が行われています、あれは鮭ですね」

小学校の給食の風景はいつの世も同じと思いきや、感染対策で会話のない「黙食」です。
こうした感染対策だけではなく今、給食は「節約の工夫」も余儀なくされています。
献立を決める栄養士は・・・

(足立区立江北小学校 栄養士 平野由美子さん)
「給食費が足りなくなっちゃうっていうのは大変なことなので、そうならないように工夫しています」

食品の価格が高騰していますが、給食費は決まっています。

(足立区立江北小学校 栄養士 平野由美子さん)
「キュウリの量をちょっとだけ減らして、他の価格の安い野菜、キャベツとかを増やすようにしています」
「1人あたり15gのところを10gにするとか、本当にちょっとしたことなんですけど、そういうのを積み重ねていく」

ほかにも果物の切り方や、魚の種類の変更など材料費を抑える工夫をしています。

足立区では給食費の補助のためおよそ2400万円の補正予算案を提出しています。
止まらない物価上昇に円安が拍車をかける不安は拭えません。

(足立区立江北小学校 武智勇喜校長)
「やはり不安はありますね、足立区はおいしい給食を提供するために色々と工夫しているんですね。その中で食材が上がるということは非常に厳しい」

円相場は今週、一時1ドル135円台半ばというおよそ24年ぶりの安値をつけました。
日銀の黒田総裁は急速な円安の進行は「経済にマイナスであり望ましくない」としています。
一方で・・・

(日銀 黒田東彦 総裁)
「金融緩和を粘り強く続けることで経済をしっかりとサポートしていくことが必要であるという風に考えております」

日銀は17日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和を維持することを決めました。
金融引き締めを決めている欧米との金利の差から円安が一段と進む可能性があります。

また、日本ではコーヒー豆をほぼ輸入に頼っていますが・・・

(やなか珈琲 権藤則彦社長)
「もう2倍の価格で買い付けをするしかないという状況ですね」
「現在の在庫限りで販売終了予定になっていますブラジルのコーヒーになります」

こちらのコーヒーチェーンでは価格の高騰から、一部の銘柄について新たな買い付けをやめ、在庫限りとしています。
一方で1カ月ほど前からアフリカ南東部マラウイ産のコーヒーを扱い始めました。

(やなか珈琲 権藤則彦社長)
「正直まだこの価格で、こういうクオリティのコーヒーがあったんだねっていうちょっと驚きがありましたね」

価格高騰の中、活路を見出したマラウイのコーヒー。
常連客に味を聞いてみました。

(常連客)
「ちょっとほろ苦い感じで、香ばしい感じがします」

そして「名前のせい」で値上げをしづらい業種も・・・

(100円ショップすまいる 堀弘子さん)
「『100円ショップ』じゃなくなっちゃいますよね値上げしちゃうと」

東京・練馬区の100円ショップ。
100円ショップとはいいますが、商品を見ると、ところどころに「150円」と書かれた値札があります。
プラスチック製品が大きな影響を受けているといいます。

(100円ショップすまいる 堀弘子さん)
「ポリ袋なんかだと、70リットル10枚入りだったものがなくなってしまったので今度は8枚入りのものに切り替えました」
「(100円を)維持できるものは維持していきたいですね」

日用品が中心のため、客も困惑しています。

(客)
「まあ仕方がないのかなーと思いつつ、上げられると困るかなーとは思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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