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マリウポリ“戦争日記”少年が家族と再会 将来の夢語る(2022年6月16日)
ゼレンスキー大統領と会談のためフランス・ドイツ・イタリア3カ国の首脳が侵攻後初めてキーウを訪れました。
そんななかマリウポリで“戦争日記”を綴っていた少年が家族と再会です。
戦乱が長期化するなか、ロシアの支配から何とか逃れることができた少年がいます。
首都キーウの駅で家族と抱き合うイエゴール・クラフツォフ君、9歳。
マリウポリでロシア軍の攻撃を受け負傷したものの、母親、姉たちとともに無事避難し、家族と再会を果たしました。
イエゴール君の自宅はロシア軍の砲撃を受け崩壊。避難生活を送った地下シェルターで“戦争日記”をつづり、世界中から心配する声が上がっていました。
イエゴール君の戦争日記:「おじいさんが亡くなった。僕は背中に傷があり、皮膚が破れている。お姉ちゃんは、頭に傷を負っている。お母さんは、腕の肉がはがれていて足に傷がある」
5ページにわたって書かれた絵日記には、戦争の生々しい描写が・・・。
ロシア軍の砲撃で炎上する住宅。ヘリコプターが飛ぶ下で、銃を持って戦う兵士や進軍する戦車。道端で血を流し倒れている人々・・・。
イエゴール君の戦争日記:「おばあさんが水くみから無事に帰ってきた。もうすぐ僕の誕生日だ。2月24日木曜日からの間でガリアおばあさんと犬2匹、大好きなマリウポリも死んでしまった」
少年たちの安否を心配していた親戚のソフノフスキーさんは・・・。
イエゴール君の親戚・ソフノフスキーさん(57):「地獄から避難できれば、無事に暮らせます」
心にも深い傷を負ったイエゴール君。
ボランティアの助けを受け今月、ザポリージャへ避難することができたのです。
家族とともに、鉄道でキーウへ。
母親の叔父・叔母であるソフノフスキーさん夫婦と再会しました。
今は、キーウで平穏に暮らしています。
少年らしい無邪気な笑顔が、少しずつ戻ってきました。
独自取材に応じてくれたイエゴール君。
“戦争日記”のノートに続きを書き加えていました。
マリウポリから避難したイエゴール君:「お母さんが、卵焼きの作り方を教えてくれると約束してくれました。お母さんは僕にとって料理の先生なんです」
誕生日パーティーを彩る料理の数々。
母・オレナさん(38):「彼はテーブルいっぱいの料理で誕生日を祝いたかったのです。でも、その日はマリウポリにいたのでできませんでした」
避難した時に乗った列車の絵も・・・。
9歳の少年が描く、ごく普通の絵です。
マリウポリから避難したイエゴール君:「日記は続けるつもりです」
そして、将来の夢を教えてくれました。
マリウポリから避難したイエゴール君:「シェフになりたい!皆のおなかを満たしたい」
夢を叶えられる争いのない未来。子どもたちは切に願っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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