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「破片の雨が降るぞ・・・」陥落寸前の東部 ロシア軍内紛?長期化で人手不足も(2022年6月1日)
東部でのロシア軍の攻勢が伝えられる一方で、「内乱の様子」を明かした音声が公開されました。また戦いが長期化するなか深刻な「人手不足の実態」も見えてきました。
要衝の町を、手中にしつつあるロシア軍。
ただ内部は、もめにもめているようです。生々しい、内乱の様子が明らかになりました。
ロシア兵とみられる音声:「俺たちはもう少しで撃ち合いになるところだったよ」
東部セベロドネツク。要衝の町にやって来たのは“あの部隊”です。
カディロフ部隊:「セベロドネツクは解放された。ナチスなどもういない」
プーチン大統領に近い「カディロフ部隊」が街に入りました。
ボランティアも必死の避難です。
町は、陥落寸前です。
ルハンシク州、ハイダイ知事:「セベロドネツクのほとんどがロシアによって支配されました」
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ドンバス地方の状況は非常に厳しい。セベロドネツク・リシチャンシク・クラホベは争いの最前線です」
人々は、ある日突然、故郷が別の国になる様子を目のあたりにしてきました。
ハルキウから避難した人:「町の通貨がルーブルに代わったりとすべてロシア化されていくのが恐怖でした」「家に帰ることができ、それがウクライナであることを願うばかりです」
ただ、そのロシア軍も、内部はごたごたのようです。
ロシア兵とみられる音声:「皆前線に行くことを拒んでいた。600人いた部隊が215人しかいなくなった」
これはウクライナが公開した、ロシア兵の会話を傍受したとする音声です。隊長の指示に従わず、内紛が起きていた生々しい様子が明らかにされています。
ロシア兵とみられる音声:「隊長が銃を振り回し乱射し始めて『前線に行かなければ撃ち殺す』といった。そしたらある人が『撃ち殺してみろ』と手りゅう弾のピンを外しながら言った。『撃ち殺してもいいぜ』『ここで一緒に自爆しようじゃないか』と。とにかく全員で銃撃戦になりそうだった」
また、食料不足もささやかれています。
ロシア兵が送ったとみられるメッセージ:「食べるものがないのできょうはヨークシャテリアを食べました。頭が変になりそうです」
そもそも、兵士が集まらないという指摘もあります。
ウクライナ保安庁:「大半の人が兵士として契約するのを拒んでいる。もし兵士が死んでも、その遺体がロシア国内になければお金が支払われないからです。こんな厳しい条件で生死を賭ける戦いに行く人なんているはずがありません」
ロシア政府は志願兵の年齢制限を撤廃するなど、人材確保に躍起です。
筑波大学・東野篤子教授:「高度な技術を持つ人が兵役に応募してくるということが少ないわけで、経済的な目的で兵士になる人が圧倒的に多い。実際は全く人が足りていない」
ロシア兵の人手不足を裏付けるサイトを見つけました。
ロシアによる兵士を募集するサイトです。給料は現金手渡し、日本円にしておよそ8万円から40万円です。
誰でも応募できるようですが、誰にでもできるとは思えないような条件も書かれています。
応募条件:「主な任務:航空兵器の破壊。与えられた武器を使える人。敵軍への攻撃を銃や兵器でできる人。パラシュートを使い飛行機から飛び降りが可能」
ハードルが高すぎるようにも思える条件が示されています。とはいえ、およそ40万円の収入。求人広告に、効果はあるのでしょうか。
筑波大学・東野篤子教授:「なぜ兄弟国家と言われてきたウクライナを侵攻するのか。色んな面でなかなか納得がいかなければ、たとえ待遇が良くても難しい。20万ルーブル(約40万円)満額でもらえることは絶対にないというのも皆知っている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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