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ロシア軍 東部で硝酸の貯蔵タンクを爆撃 占領地域で“ロシア”化進む?(2022年6月1日)
激しい戦闘が続いている東部セベロドネツクでロシア軍が化学工場を爆撃し、硝酸を貯蔵するタンクを破壊したとウクライナ当局が発表しました。一方、南部ヘルソンなどの占領地域では“ロシア化”が進む様子をロシア国営メディアが伝えています。
救急隊が活動にあたるのは、ウクライナ北東部ハルキウの集合住宅。
ロシア軍の撤退によって捜索が可能になった建物からは、複数の民間人の遺体が見つかりました。
救急隊員:「何かを食べるために避難所から出たが、結局食べられなかったようだ」
ハルキウ州では、ウクライナ軍が反転攻勢に出て地域の奪還を進めています。しかし、それでもまだ州のおよそ3割はロシア軍の支配下にあります。
ウクライナ赤十字の先導で歩いてくる人々は、そのロシアの支配地域から逃れてきた人々です。およそ1000人がバスに乗り、州都ハルキウに向かいました。
逃れてきた住民:「また家に、ウクライナの一部である私の場所に戻れることを願い、信じています。占領者の支配下では生きたくありません」「地獄から逃れることができました。精神的にとてもつらかった。(ロシア通貨の)ルーブルが導入されたり、パスポートが切り替えられたり、とても怖かった」
口々に訴えたのは“ロシアの占領下では暮らしていたくない”ということ。
しかし、ロシア政府の主張を伝えるロシアの国営メディアの映像では、様相が一変します。
ロシア国営リア・ノーボスチ通信は、ロシアが制圧した南部ヘルソンで住民がロシア通貨を使い、ロシアの通信会社のSIMカードを買う様子を伝えています。
住民とされる女性:「グーグルもつながったし、インターネットも早い。(通信アプリ)ワッツアップで夫と話したら、接続が素晴らしかった。すべてが良好です」
ロシア占領下の素晴らしさを語る女性。メモでも読んでいるのでしょうか。時折、手元に目を落としていました。
同じくロシア占領下の南部メリトポリでは、人々がロシアのパスポートを申請する様子を伝えています。
そのメリトポリで撮影されたという映像がツイッターに投稿されました。
ツイッターから:「メリトポリはウクライナだ」
地元メディアによると、先日の日曜日、ロシア支配に抵抗するデモが呼び掛けられました。黄色いリボンは、抵抗の象徴だといいます。
侵攻を「特別軍事作戦」と呼ぶロシアは、占領を「解放」と呼んでいます。
それは、つまり「地域のロシア化」、ゼレンスキー政権の退陣を意味する「非ナチ化」に失敗するなか、各地で「ロシア化」を推し進めようとしています。
目下のターゲットは、東部ルハンシク州セベロドネツクです。空高くオレンジ色の煙が立ち上っています。
ルハンシク州の知事によりますと、セベロドネツクで硝酸入りのタンクがロシア軍の攻撃を受けました。
兵士:「(Q.化学物質の雲ですか?)吸うのはおすすめしない」
知事は、硝酸は吸い込んだり、皮膚や粘膜に触れたりすると危険だとして住民に外出しないよう呼び掛けています。
ただ一方、街の大半はロシアに占領されたともしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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