「戦争に反対だ」ロシア外交官が異例の“抗議辞任” プーチン氏を猛批判(2022年5月24日)

「戦争に反対だ」ロシア外交官が異例の“抗議辞任” プーチン氏を猛批判(2022年5月24日)

「戦争に反対だ」ロシア外交官が異例の“抗議辞任” プーチン氏を猛批判(2022年5月24日)

 SNSで急上昇し、番組が注目したワードは「ボリス・ボンダレフ」です。スイスにあるロシアの国連代表部に勤務してきた外交官がプーチン政権に抗議の辞任をしました。その複雑な心境を赤裸々に語りました。

 スイス・ジュネーブの国連事務所に勤務する、ロシアの外交官、ボリス・ボンダレフ氏(41)です。

 ロシア国連代表部参事官、ボリス・ボンダレフ氏:「本日、私はジュネーブにある国連事務所のロシア代表団の参事官を辞職します。ロシア政府による現政権の政策に対する意見の相違と非難が理由です」

 ボンダレフ氏は、ロシア政府を批判・・・。外交官を辞職するというのです。

 ボリス・ボンダレフ氏(AP通信から):「外交官としての20年間、私は我が国の外交政策の様々な展開を目にしてきたが、今年の2月24日ほど、我が国を恥ずかしく思ったことはない」

 ボンダレフ氏は、ロシアがウクライナに侵攻した2月24日を引き合いに出し、「今、政府がやっていることは耐え難いことだ」と語りました。

 そのうえで、プーチン政権をこう批判・・・。

 ボリス・ボンダレフ氏(英スカイニュースから):「戦争を始めることを決めた人たちが望むことはただ一つ。永遠に権力の座にとどまり、豪華で味気ない宮殿に住み、ロシア海軍全体の金額にも匹敵するヨットに乗って、無限の権力と完全な免罪符を楽しむことだ」

 ロシアの外交官が、ウクライナ侵攻を非難することを公に認めるのは極めて異例なことです。

 さらに、批判の矛先は、自身が勤務してきたロシア外務省、さらに、ラブロフ外相向けられました。

 ボリス・ボンダレフ氏(AP通信から):「ラブロフ外相は専門的で教養ある知識人から、常に矛盾した発言を放送し、核兵器で世界を脅かす人物になった。今日、ロシア外務省は、外交のためのものではありません。戦争を商売にし、嘘と憎しみだけです」

 ボンダレフ氏は、「我々外務省の外交官は、プーチン政権に良い情報のみを報告し、真実を伝えていなかった」と反省の言葉も口にしました。

 一方、ロシアの独立系メディアは、ボンダレフ氏の辞職について触れ、ロシア外務省のサイトから名前が消されたと報じました。

 24日午後、番組ではボンダレフ氏と直接コンタクトを取るためスイスの国連代表部に連絡を取りましたが・・・。

 スイス・ジュネーブロシアの国連代表部:「私たちは、この件に関してコメントをしません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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