【速報】製鉄所から1730人兵士“投降”負傷兵どうなる? 司令官は地下に・・・(2022年5月19日)

【速報】製鉄所から1730人兵士“投降”負傷兵どうなる? 司令官は地下に・・・(2022年5月19日)

【速報】製鉄所から1730人兵士“投降”負傷兵どうなる? 司令官は地下に・・・(2022年5月19日)

 ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所から合わせて1730人の兵士が投降したことが分かりました。ロシア側へと連れて行かれるウクライナ兵の処遇はどうなってしまうのでしょうか。

 抵抗のシンボルがその幕を閉じようとしています。

 ロシア国防省報道官:「マリウポリではアゾフ大隊の戦闘員と、アゾフスタリ製鉄所に立てこもっていたウクライナ兵士が投降を続けています」

 ロシア側の発表によると、この24時間のうちに771人が投降し、これで投降者は合計1730人に上りました。

 なかには、女性兵士の姿や担架で運ばれる兵士もいます。

 ただ、すべての兵士が投降したわけではありません。

 マリウポリ周辺を実効支配する親ロシア派組織「ドネツク人民共和国」トップは、「製鉄所の中にはまだ司令官らが残っている」と明らかにしています。

 その一方で、製鉄所から投降した兵士たち。Zマークの付いた戦車に先導され、向かう先は親ロシア派が支配する地域の収容所。

 戦闘と長時間の移動からか、到着した時にはどの顔も憔悴(しょうすい)し切った表情を見せていました。

 ロシアメディアによると、今後はロシア捜査当局による事情聴取が行われる予定ですが、問題はその先です。

 ロシア事情に詳しい中村逸郎教授は、楽観できない理由をこう指摘します。

 筑波学院大学・中村逸郎教授:「プーチン大統領の今回の軍事作戦の口実ですね。ドンバス地方がネオナチによって人権が抑制されているという建前で軍事侵攻しましたので、このアゾフ大隊の兵士たちへの厳しい対応をしておかなければ、今回の軍事作戦の名目が成立しない。ロシア軍はウクライナ兵たちを人間の盾として巻き返していく。軍事的な戦術の一つとして利用していくのではと思っています」

 かたや、ウクライナではロシア兵の裁判が進んでいます。

 ロシア兵の戦争犯罪を裁く初めての裁判。

 ケージに入った21歳のロシア兵のシシマリン被告はウクライナ侵攻が始まった4日後の2月28日、自転車に乗っていた62歳の男性を銃で殺害したとして、起訴されていました。

 裁判官の隣で成り行きを見つめるのは、被害者の妻。

 シシマリン被告は裁判官の「罪を認めるか」という質問に、短く「はい」と答えました。

 シシマリン被告の弁護人:「彼は起訴内容に同意しましたが、法律の複雑さや条文の特定の分類を理解していないので、『はい』と答えたのです。私はこの文書に異議を申し立てます」

 シシマリン被告は有罪となった場合、最高で終身刑の可能性があるとされています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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