後退するロシア軍 専門家「ロシアがウクライナから退避するとしたら、それはプーチン政権の終わりの時」【Nスタ】|TBS NEWS DIG

後退するロシア軍 専門家「ロシアがウクライナから退避するとしたら、それはプーチン政権の終わりの時」【Nスタ】|TBS NEWS DIG

後退するロシア軍 専門家「ロシアがウクライナから退避するとしたら、それはプーチン政権の終わりの時」【Nスタ】|TBS NEWS DIG

ウクライナ東部のハルキウ周辺では、ウクライナ側がロシア軍を国境付近まで押し返したそうです。欧米からの物資の供与などにより、徐々に後退しているようにも見えるロシア軍。ではそのロシアがウクライナから退避するとしたらそれはどういう時なのか?専門家は「それはプーチン政権の終わりの時。」「それができないとしたら、ロシアがこれまで使ってこなかった化学兵器や戦術核に手を伸ばす可能性もある。」としています。その他、最新の戦況などについて専門家にききました。

■ロシアが主導する「CSTO」ウクライナ侵攻には“同調していない”?

井上貴博キャスター:
NATOの拡大阻止を旗印に掲げていたプーチン大統領にとっては、本末転倒のような状況になっています。

5月16日、CSTO(集団安全保障条約機構)による首脳会議が行われました。北欧2か国のNATO加盟をめぐり、プーチン大統領はNATOが拡大していくことをずっと懸念していたので、今回も「軍事インフラの配備拡大は間違いなく我々の対応を促すことになる」としています。プーチン大統領の腹づもりとしては、この加盟国で一致結束してひと塊になってやっていきたいところではあるそうです。

▼東側軍事同盟「CSTO」(集団安全保障条約機構)
1992年:調印
2002年:発足
※現在6か国が加盟

・ロシアが主導する軍事同盟
・参加国に対して攻撃行為があった場合、他の参加国は軍事支援を含む必要な支援などを提供する

ロシアを中心にして一致結束していきたいというところですので、“NATOに対抗する組織”とも言われています。

その関係各国は今、どんな主張をしているのでしょうか。

3月に行われた国連総会のロシア非難決議で明確に「反対」を示したのは、▼ロシアのプーチン大統領と▼ベラルーシのルカシェンコ大統領。ルカシェンコ大統領はプーチン大統領に恩義があるということで、ロシアとベラルーシは一蓮托生とも言われています。
他の▼キルギス、▼カザフスタン、▼アルメニア、▼タジキスタンはそれぞれ「棄権」しました。本来は「反対」に回ってもいい国が棄権し、少し足並みが乱れているともみえます。

今回の首脳会議はどうだったでしょうか?
ベラルーシのルカシェンコ大統領から「西側の制裁圧力を背景に、我々の団結や連帯は必ずしも機能しなくなっている」と、少し弱気な発言がありました。
また、CSTOのザシ事務局長は、ウクライナの軍事作戦にCSTOが参加することについては「問題提起も議論もされなかった」と発言しています。

プーチン大統領としては、一番信頼できうる参加国から同調するというよりも、少し距離を置くような発言が目立ってきたということも言えそうです。

ホラン千秋キャスター:
このザシ事務局長の言葉、CSTOとしては今のロシアをどのように見ているのでしょうか?

笹川平和財団 主任研究員 畔蒜泰助さん:
そもそもCSTOの枠組みは、ロシアが旧ソ連邦諸国に影響力を維持するための仕組みなんです。でも今回ロシアがウクライナに攻め入って、逆にこれらの国々に支援やサポートを求めるのはCSTOの枠組みの本来の成り立ちからすると難しい、できないということだと思います。

ホランキャスター:
そもそものCSTOの成り立ちとは違っているし、一枚岩にもなれていない状況なんですか?

畔蒜泰助さん:
ウクライナも旧ソ連邦諸国ですし、やはり多くの国が今回の軍事作戦には、国民も含めて決して同調していないということなのだと思います。

ホランキャスター:
ロシアとしてはもうロシアだけではどうにもできない状況になりつつあるのか、それともまだ余裕があるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
冷戦時代の「ワルシャワ条約機構」の栄光をもう一度夢見ているんでしょうけど、今回の構図からすると、NATOを中心とした民主主義市場経済の力の方が勝ってきた流れの中で逆行しているわけですから、どう見ても分がないところがあります。
それからロシアも戦況の方で相当押し込められていて。最近ではイギリスのメディアよると、ウクライナの上空にNATOの偵察機が飛ぶようになっている状況ですから、相当劣勢に追い込められていると思います。

■「ウクライナ側が押し返した」最新の戦況は?

井上キャスター:
NATO側の支援もあるというところですが、戦況について新たな情報が出ています。

▼アメリカ国防総省高官(5月16日)
ハルキウ周辺でウクライナ側はロシア軍を国境3キロ~4キロ以内の地点まで押し返した

また、州の境に柱を立てるウクライナ兵の写真もウクライナ国防省のフェイスブックに挙げられていました。

ウクライナ国防次官の発表(5月16日)によると、アゾフスタリ製鉄所では、人道回廊などを使い負傷した兵士ら約260人が退避。負傷者を乗せた車両は親ロシア地域へ到着したということです。

▼アメリカ国防総省高官(5月19日)
アメリカからウクライナへ供与した“M777りゅう弾砲”は非常に効果的
ドンバス地域の戦いに大きな影響を及ぼしている

■反撃の…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220517-6018619)

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