“ロシア化”進む街の実態 “攻撃”の手は日々の食料にも・・・(2022年4月28日)
ロシア軍が制圧したウクライナ南部のヘルソンのスーパーではウクライナ製の商品が消え、代わりにロシア産の商品が売られるなど街が徐々に「ロシア化」していく実態について住民が語りました。
ウクライナ東部のマリウポリでは、ロシア軍の攻撃がいまだ止まっていません。
マリウポリがあるドネツク州のパブロ・キリレンコ知事が番組の取材に応じ、終わらない惨状を訴えます。
ドネツク州、パブロ・キリレンコ知事:「ロシアの大統領が攻撃停止を発表した後も攻撃が止まっていません。ドネツク州のほとんどの町や村が爆撃されています。私たちの情報によると今、町に残っている敵の数は多くはありません。彼らは部隊を再編し、州の南から引き続き中央へ侵攻する狙いです」
ロシア軍はウクライナ南東部で攻勢を強めています。
ハルキウの住民:「夜になったら、怖くて怖くてたまらないんです」
ロシア軍が占領するウクライナ南部ヘルソンでは、住民たちの抗議デモが・・・。
親ロシア派の「共和国」樹立に向けた「住民投票」に反対。ロシア軍が閃光(せんこう)弾などを使って強制排除し、負傷者も出ています。
番組ではヘルソン市民約60人にメッセージを送り、取材を依頼しました。
ヘルソン市民:「皆、怖がっているから事実は話せません」「子どもの安全のためにコメントはしません」
こうしたなか、20代の男性が匿名を条件に“ロシア化が進む町”の実態を語ってくれました。
ロシア軍が占拠するヘルソンの市民(20代):「ウクライナ製の物がどんどんなくなってきました。多くがクリミア半島かロシアから輸入されています」
冷蔵庫にあるウクライナ製の食材は、わずか・・・。
ロシア軍が占拠するヘルソンの市民:「運良く、ミコライウで作られたソーセージを買えました」
スーパーマーケットの棚には何もありません。代わりに、ロシア製の食材やタバコなどが売られているといいます。
ロシア軍が占拠するヘルソンの市民:「ほとんどのスーパーが閉店しました。ウクライナから商品が届いていないため、閉店せざるを得なかったのです。全部の物価が高くなりました。あり得ないくらい」
ウクライナの食材は農家が行う路上販売でしか買えなくなってきているといいます。
ヘルソンでは5月1日から通貨をルーブルに変えると、ロシアの国営メディアは報じています。
ロシア軍が占拠するヘルソンの市民:「ロシア側が『ヘルソン共和国』を認めるとしたら、持っている資産を売って母と祖母と一緒にウクライナのどこかに移動します。ウクライナ軍が反撃して、ヘルソンなどの地域を解放することを期待しています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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