マリウポリに3つ目“集団墓地” 食料や水と引き換えに強制労働か(2022年4月27日)

マリウポリに3つ目“集団墓地” 食料や水と引き換えに強制労働か(2022年4月27日)

マリウポリに3つ目“集団墓地” 食料や水と引き換えに強制労働か(2022年4月27日)

 マリウポリ周辺を捉えた最新の衛星写真です。新たに見つかった3カ所目の集団墓地と見られています。この集団墓地、マリウポリ市長はロシア軍が食料や水と引き換えに住民に無理やり穴を掘らせたと訴えています。

 衛星写真が捉えているのはウクライナ南東部マリウポリ近郊の村です。

 市当局はここに3カ所目の集団墓地が見つかったと明らかにしました。

 衛星写真には複数の溝が写っていて、それが現れたのは先月24日以降だといいます。

 溝はその後、さらに数が増えています。

 「マリウポリ」ボイチェンコ市長:「ロシア兵は食料と引き換えに住民を埋葬作業に参加させた。住民は『食料と水を手に入れるためには数時間働くしかなかった』と私たちに証言した」

 「マリウポリ」アンドリュシチェンコ市長顧問:「労働に見合った食料ではなかった。とても少なくて、パンが少しと水1本だけだった」

 車が向かうのは東部ドネツク州のオレクサンドリウカ。

 わずか2キロ先にはロシア軍がいるといいます。

 兵士:「あそこの建物です。砲弾が当たったのが見えるでしょう。危ないから近くには行きません。伏せて!」

 上空にはロシア軍のドローンが飛んでいるため、開けた場所にいると撃たれる危険があるといいます。

 ロシア軍は今なお攻撃するのは軍事施設だけだとしていますが。

 クラリサ・ワード記者(CNN):「寝室のように見えます。子ども用のベッドがたくさんあります。隣は教室です」

 徹底的に破壊されているのは保育園です。惨劇はいつまで続くのでしょうか。

 国連のグテーレス事務総長と会談したプーチン大統領は、ウクライナ側の“挑発”で交渉継続の機運が変わったと主張しました。

 ロシア、プーチン大統領:「我々はロシア軍とは全く関係のない“ブチャの挑発”に直面した。誰がどういう方法でこの挑発を準備したのか、我々には分かっている」

 数多くの民間人の遺体が路上などで見つかったブチャについてプーチン大統領は「捏造(ねつぞう)」だとしています。

 ただ、CNNが新たに入手したドローンの映像には、遺体が見つかった場所に向かって走るロシア軍の車や、やはり遺体が見つかった場所のすぐ近くの家の庭にいるロシア兵の姿が確認できます。

 映像が撮影されたのは先月12日と13日だといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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