知床観光船 新たに子ども1人救助・・・去年も座礁 「船体に亀裂」修理せず?(2022年4月25日)
23日、北海道・知床半島の沖合で観光船が浸水し、その後、消息を絶った事故。
観光船には、3歳と7歳の子どもを含む乗客24人と、豊田徳幸船長(54)ら乗員2人が乗っていました。
関係者によりますと、乗客は北海道の他、東京、大阪、福岡など、合わせて9都道府県、13グループだったということです。
これまでに、知床半島の先端付近で、男女10人が救助されましたが、全員の死亡が確認されました。
■知床観光船 新たに子ども1人救助
そして、24日午後11時10分ごろ、知床岬灯台から東に14.5キロの沖合で、巡視船が子ども1人を発見し、救助しました。
搬送時に、意識はなかったということです。
発見した地点は、観光船が消息を絶った現場とは、知床岬を挟んで反対側の海域にあたります。
地元漁港の漁師は、現場海域について次のように話します。
地元漁港の漁師:「あそこは沖なので、急に風が吹いてきたりとか、すぐ波が出てきてっていうのは、あると思う。地形でいえば、遠浅ではないので。岩場なので、座礁しやすいというか、滝に近付けば、見誤るというか」
■去年も座礁「船体に亀裂」修理せず?
観光船は、去年6月にも座礁。会社と船長は、業務上過失往来危険の疑いで、書類送検されていました。
驚くべき証言もあります。
事故を起こした会社を知る男性:「(Q.去年、座礁した時、船首に亀裂が入っていたという話があったが?)ありました」「(Q.どのくらいの亀裂だったか?)見たのは、これくらい(10から15センチ)」「(Q.修理はしていない?)してないですね。どうして、しなかったのか。ちゃんと直しておかないと。人を乗せる船だから」
捜索の拠点となっている北海道斜里町では、24日に町長らが立ち合い、乗客の家族への説明会が開かれ、観光船の会社の社長が謝罪しました。
家族からは社長に対し、厳しく責任を問う声が出たということです。
第1管区海上保安本部は、豊田船長に対し、業務上過失往来危険と業務上過失致死容疑を視野に捜査を始めています。
(「グッド!モーニング」2022年4月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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