マリウポリ陥落危機・・・“人道回廊”設置「機能せず」(2022年4月21日)

マリウポリ陥落危機・・・“人道回廊”設置「機能せず」(2022年4月21日)

マリウポリ陥落危機・・・“人道回廊”設置「機能せず」(2022年4月21日)

 ウクライナ東部への集中攻撃を開始したロシア軍。中でも、最後の砦(とりで)となった「アゾフスタリ製鉄所」のあるマリウポリが、都市陥落の危機を迎えています。

■マリウポリ「数時間しか残されていない」

 周りでは、武装したロシア軍の兵士が展開し、製鉄所の地下には、子どもたちや高齢者など数百人の“弱き人たち”が避難しているといいます。

 ウクライナ 第36独立海兵旅団・ボリーナ司令官:「世界に向けて、最後のメッセージになるかもしれません。残っている時間は何日か、または何時間でしょう。敵は、私たちの10倍います。ここには、500人以上の負傷兵がいます。女性と子どもを含めた、数百人の民間人もいます。第三国で、身の安全を保証してほしい」

■籠城の製鉄所“人道回廊”合意も・・・

 そのマリウポリで、日本時間の20日午後8時から、「人道回廊」を設置することで、ウクライナとロシアが合意したと発表されました。

 バス90台で女性や子ども、高齢者およそ6000人をマリウポリから避難させる想定でしたが、ウクライナ副首相は「計画通りに機能しなかった」と明らかにしています。

 日本時間の21日未明、首都キーウを訪問中のEU(ヨーロッパ連合)のミシェル大統領と会見したゼレンスキー大統領は、次のように話しました。

 ゼレンスキー大統領:「正確な数字は分からないが、私が知る限り、(製鉄所には)女性や子どもを含む1000人程度の市民がいる」

 ロイター通信によりますと、ゼレンスキー大統領は、マリウポリについて、民間人らの安全な通行と引き換えに、ロシア軍の捕虜を引き渡す用意があると明らかにしています。

(「グッド!モーニング」2022年4月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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