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ロシア特殊部隊が攻撃開始・・・アゾフ大隊拠点“地下要塞”多数の市民避難(2022年4月19日)
マリウポリの市民1000人以上が避難しているアゾフスタリ製鉄所に対して、ロシア軍が特殊部隊を投入し、攻撃を開始したと、ロシアメディアが伝えました。一方、ウクライナ政府は、人道回廊について、3日連続でロシア側の合意を得られなかったと発表しました。
ウクライナ東部ドンバス地方への新たな攻撃が始まった。ゼレンスキー大統領が明言しました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシア軍は長い間準備してきたドンバス地方での戦いを開始したと言える。ロシア軍のかなりの部隊がこの攻撃に投入されている。どれだけロシア軍が来ようとも我々は戦う」
アメリカ国防総省も。
米国防総省・カービー報道官:「ロシア軍がウクライナ東部と南部で大隊戦術群の数を強化したと考えている。どこにいるかは具体的には言えないが、ここ数日で10以上、追加されたことを確認した」
19日に新たに公開されたマリウポリの映像です。空高く黒い煙が上がるのはアゾフスタリ製鉄所。ウクライナ軍とマリウポリの防衛にあたるアゾフ大隊が拠点とする場所です。
このアゾフスタリ製鉄所にはソビエト時代から続く「地下要塞」があると言います。さらに・・・。
アゾフスタリ製鉄所・ツキティシュビリ社長:「2014年以降、何かが起こるのは予想していた。36カ所に防空壕(ごう)を設置し、備えをし換気口などを整えた」
2014年、ロシアがクリミア半島を一方的に併合した年です。時を同じくしてマリウポリのあるドネツク州では。
プーチン大統領に忠誠を誓うチェチェン兵も流入。ロシアの後押しを受けた武装勢力がドネツク州の一部で独立を宣言し、ドネツク人民共和国を名乗りました。以来、マリウポリを巡る攻防が続いてきました。
2月から始まったロシア軍の侵攻も、プーチン大統領が自称ドンバス人民共和国などの独立を承認し、住民の保護などを名目に軍事介入したことから始まりました。
マリウポリの陥落はロシア側にとってまさに8年越しの目標です。水も電気もないなか、街には今なお約12万人の住民が残っています。
住民:「正直、体調は良くありません。空襲後、精神的な問題を抱えています。本当に怖くて、飛行機の音が聞こえたら逃げ出します」
そして、アゾフ大隊が拠点とする製鉄所の地下にも。
兵士:「現在、避難所には子どもや女性など市民がたくさんいる。だがロシア側は、それを知りながらわざとこの場所を攻撃している」
アゾフ大隊がSNSに投稿した映像には製鉄所の地下にいるとする多くの子どもたちが映っています。
男の子:「この前、誕生日だったんだ。ここを出たら、ママとパパにプレゼントを買ってもらう約束をした」「(Q.ここから出たい?)もちろん。早く」「(Q.出たら何をする?)食べたいものリストを作った」
この女の子は4歳。ウクライナの元内務大臣によると、医師である母親とともに50日間、製鉄所の地下に避難しているといいます。
女の子:「(Q.お名前は?)アリーサ!」「(Q.言いたいことは?)ここから出たいの」「(Q.今はどこ?)防空壕」「(Q.ここは好き?)家に帰りたい」
ロシアメディアによると、特殊部隊がこの製鉄所への攻撃を開始したということです。
ロシア軍は東部各地で攻勢を強めています。
特派員:「空襲警報が聞こえます。夜を通して鳴っています」
ゼレンスキー大統領は陥落を狙った首都キーウ周辺から撤退した今、ロシア軍の戦い方が変わった可能性があると語りました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「東部と南部で、占領者は以前より複雑な方法で攻撃しようとしている。圧力を掛け、防衛の弱点をつき、主力部隊で突破しようとしている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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