ミッション「秘密裏な住民避難」民間人が手引き 支援の帰りに希望者乗せて“脱出”(2022年4月18日)
ロシア軍が制圧したという都市はマリウポリだけではありません。支援が閉ざされた住民は悲惨な生活を送っていました。
闇夜に紛れるように止められた数台の車。中から出てきたのは子どもやその家族たち。
ロシア軍が制圧したというイジュームから避難してきた人々です。安全な場所まで導いたのは。
イジュームからの避難民を先導、ウラジミール・ゼレンスキーさん:「私たちの組織『正しい方向性』はいくつかの活動を行っていますが、一番の目的は秘密裏に住民を避難させることです」
陣頭指揮を執っているのは、大統領と同姓同名のウラジミール・ゼレンスキーさんです。
イジュームで広告会社を経営していましたが、3月初旬、ロシア軍の侵攻を目の当たりにしました。
イジュームはウクライナ第2の都市ハルキウと激戦地マリウポリの間にある小さな町。
ロシア軍による南部侵攻への中継地点の一つとして、標的になったとも言われています。
イジュームからの避難民を先導、ウラジミール・ゼレンスキーさん:「何人が生き残っているかは分かりませんが、2万人くらいが町にいるという情報があります。人々は1カ月以上も支援を受けていません。食べ物も水もない。亡くなった人たちは公園中に埋められています。イジュームについての報道が少ない理由は通信手段も少ないし、インターネットも使えないからです」
ウラジミールさんたちは、約150キロ離れたドニプロに拠点を置き、イジュームに食料や燃料、薬などを供給しています。
そして戻る際、避難を希望する人たちを車に乗せるのです。
ウラジミールさんたちはこれまで約150人を避難させています。
イジュームからの避難民を先導、ウラジミール・ゼレンスキーさん:「我々がイジュームに向かうまでの道が攻撃を受けるようになっている。これは戦争ではない、ウクライナ人の虐殺です。町が破壊され、住宅地がアスファルトと混ざり合っているのは間違った光景だ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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